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インドネシア・東ジャワの結婚式に行く②ジャワ島横断夜行バスの旅

3月11日(金)から13日(日)にかけて、夫の地元で親戚の結婚式があります。それに向けて我が家は、3月6日(日)発、7日(月)着で現地入りすることにしました。11日現在は、結婚式の会場となる姪の家の隣にある義姉の家に宿泊しています。

我が家から夫の地元、東ジャワ州ポノロゴまではちょうど700km(東京・岡山間と同じくらい)。ポノロゴは東ジャワ州の中でも西寄りなので、「ジャワ島横断」と言うとやや大げさですが、それでも夜行バスで13時間、その後知人の車で1時間、合計(最短)14時間の長旅です。

6日15時。
南ジャカルタのバスターミナルから出発。

かわいいイラストのバスが停まっていたので写真を撮りましたが、我々のバスはこれではありませんでした。残念。でも同じ「クラマ・ジャティ」という名前のバスです。

それから南ジャカルタをぐるっとして、大して離れていない2つめのターミナルでまた乗客をピックアップ。16時、いよいよ出発です。

出発直後に、ドーナツと水が配られました。そういえばバスターミナルの売店の男性が、一心不乱に紙箱を折っていたっけ。これだったのか。

出発前から車内では音楽が大音量でかかっていましたが、乗務員さんたち(運転手2名と他2名)は音だけでは物足りなくなったらしく、テレビを起動。映像付きになりました。時々歌ってます。ノーマスクで。

バスがものすごく揺れます。高速道路なのに道が凸凹で、高速道路だからスピードが出ていて、だからもう、ぼこんぼこん、ふわっ、どんっ!



しかも運転手さん、右車線を走っていたかと思ったら、今度は一番左の車線じゃないところから追い抜いたりするので、乗客としてはヒヤヒヤ。大丈夫なのかなぁ。


18時前。
お弁当が配られました。「このあとサービスエリアに行くから、外で食べてもいいよ」とのこと。

ごはん、揚げ鶏、焼きそばとテンペ少々、クルプック(せんべい)。

サービスエリアに着いたとき「30分で戻ってきて。あまり遠くには行かないでね」と言われたので、律儀な私は時計を確認。

そもそも30分では自分と娘のトイレを済ませ、息子のおむつを替えたらご飯を外で食べている時間はないだろうと思い、お弁当は持って出ませんでした。

私の計算は大体当りで、全員のトイレが済んだとき既に22分経過していたので、「もうバスに戻ろう」と言ったものの・・

そこから娘が悠長に焼きそばを食べ始め、あっという間に10分。つまり我々は遅刻したのですが、結局バスが出たのはサービスエリア到着から1時間後だったので、なあんだ、という感じです。

最初から1時間いるつもりだったけど「1時間」と言うと乗客が戻ってこないから30分と言ったのか、それとも本当に30分の予定だったけど乗務員さんたちがもっとゆっくりしたくなっただけなのか。それはわかりません。

この時点でジャカルタでバスに乗ってから4時間。運転手さんが交代しました。こっちも似たようなもので、運転はやや穏やかですが着信音が鳴ったスマホをいじる!

やめてー!画面じゃなくて前を見てー!!

基本、みんな自由です。


日付が変わって7日の1時頃。

目を覚ましたとき、バスは高速道路の出口で立ち往生していました。高速料金を支払うためのプリペイドカードの残高不足かもしれません。

乗務員さんが路肩にあるサービスカウンターのようなところとバスを小走りで行ったり来たりした結果、出口のバーが上がって脱出成功。

ちなみに、インドネシアの高速道路の出口には、このカードを読ませるセンサーや残高を表示する電子掲示板はあるのですが、チャージできる場所がありません。残高不足のまま通ろうとして、無人出口の場合は万事休す。後続の車の人に頼んでカードを借りたりします。

さて、ここからは街中を走ります。どうやら中央ジャワのBoyolaliというところらしい・・。

ボヨラリ。なんだか面白い響きですよね。

まもなくしてガソリンスタンドに寄ったところで、運転手交代。

おっちゃんたち、深夜にも関わらずさっきまで消していた音楽をかけ、ジャワ語で声高らかにおしゃべりしています。繰り返しますが、ノーマスクです。

私はジャワ語が全然わからないので何を話しているのかさっぱりでしたが、そのうち、nasi uduk、lontong sayur(どちらも朝食の定番メニュー)という声が聞こえてきました。

うんうん。お仕事大変だよね。朝ごはん楽しみだよね。

・・と思っていたら、突然バスを路肩に寄せて、何のアナウンスもなく乗務員さんたちだけ下車。どうやら、夜食の買い出しタイムのよう。

ひいきの屋台なのでしょう。乗客を置き去りにしてみんなで談笑しながら一休み。10分弱でまた走り出しました。(この夜食タイム、運行スケジュールに入ってるの…?)

自由ですね。

そうこうしているうちに3か所ほどの降車ポイントを経由し、乗客が次々に降りていきました。

4時過ぎ。

最後に残った我々も、無事、ポノロゴのバスターミナルに到着。頼んでおいたピックアップの車も1時間ほどで到着し、途中で朝食を取って7時頃には義姉の家に着いたのでした。

義姉宅の手前でオジギソウを見つけた娘

めでたし、めでたし(?)。

なお復路は、結婚式に合わせてジャカルタ方面からやってくる親戚たちとレンタカーで帰る予定。あくまでも予定です。

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