PRの定義

私は米国の大学での専攻がコミュニケーション&ジャーナリズム学部広報学科なんですが、専攻がコミュニケーションであることを伝えると、
この人何の勉強をしているのだろう…ってリアクションを大体いつももらいます。

学ぶセオリーは3段階に分かれている説で、
1. 共有されている一般常識からくるセオリー
  例: 職場恋愛はリスクが高いよって忠告
2. 特定の仕事をする上で人々が身に付けたセオリー
  例: 記者が使っている新聞記事テンプレート
3. 正しい手順を追って行われた実験、研究を元にした学術的なセオリー
  例: 慣性の法則、集団心理
があります。

私が勉強しているのは2つ目のアメリカで広報という仕事をしてきた人たちが、築いてきた仕事上のルールを勉強している、と私は思ってます。

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PRの定義について

日本パブリックリレーションズ協会ではこう書かれています。

”Public Relationsは20世紀初頭からアメリカで発展した、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動のあり方である。”

PRとは、組織とステークホルダー(組織の運営に影響のある人々)が、相互利益のあるポジティブな関係を築くためのコミュニケーションである、が綺麗なまとめっぽい◎


PRができること


1. 組織の認識度を上げる、情報発信
メディアを利用した宣伝活動を通して、組織の知名度、認識度、好感度を上げる
ターゲットオーディエンスを狙ったプロモーション
商品、サービスの宣伝や、ファンドレイジング、資金調達、投資戦略に寄与する
(Ex: ニュースレター、プレスリリース、メディアキット、オウンドメディア、
キャンペーン、イベント、アニュアルレポート、IR資料、コーポレーションスポンサーレターなど)


2. 組織のモチベーションをあげ、結束力を強める、理念の浸透を図る
社内のコミュニケーションを通して、会社のモラル、チームワーク、効率を高める
経営幹部と従業員のコミュニケーションを図り、企業の理念浸透させ、経営幹部と従業員の乖離を防ぐ
企業の文化、ストーリー、アイデンティティーを構築する
(Ex:社内報、社内のワークショップ、ブログ・SNSの発信など)

3. 機会を発見、創出する
社内外のオーディエンスとの対話により、
新しいマーケットや商品、新しいオーディエンス、メソッド、提携の機会、問題などを見つける
(Ex:フォーカスグループ、インタビュー、フィールドリサーチ、統計調査・分析、オムニバス調査など)

4. リスクコミュニケーション
リサーチを通し将来起こりえる問題の予測や早期発見、予防対策を練る
ステークホルダーにリスクとベネフィットの両方を理解してもらう
(Ex:マニュアル作成、キャンペーン、説明会など)

5. クライシスコミュニケーション
予期せぬ問題が発生したときの迅速な対処
組織のイメージのダメージを最小限にとどめる
(Ex:プレスカンファレンス、プレスリリース、スピーチ、カスタマーサポートなど)

6. 社会的責任、Corporate Social Responsibility
公共の利益となるプロジェクト、NPOとのタイアップ

社会貢献、フィランソロピー、ボランティア活動を発信し、評判と信頼を築くと多岐に渡っています。

PRはただの宣伝活動というイメージを持たれがちですが、

マーケティング的な側面、また組織全体のマネージメントの機能もあるんですね!

めもめも。さとみ橋

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