見出し画像

憤怒は他人にとって有害であるが、憤怒する当人にはもっと有害である

自分の怒りのはけ口を他人に求めることは、その相手に不愉快な思いを与えるだけで、決して解決にはならない。そして、腹を立てている本人の心の中では、謙虚さや善良さが怒りに打ち負けて、ついには真実が見えなくなってしまうものだ。(レフ・トルストイ)

ロシアの作家
トルストイ(1828~1910)の
『人生の道』に見られることば。

トルストイにとって、
同じ人間に対して
憤怒すること自体が
愚かなことであった。

憤怒は、
他人を愛する
気持ちを失わせ、
それによって
自分自身の
幸福まで奪うもの
だからであると語る。

トルストイは
憤怒の解決法について、
同じ『人生の道』の中で
次のように述べている。

「ちょっと腹立たしいような気持になったら、なにか言ったり行動する前に、一つ二つ三つと十まで数えるがいい。もし、またカンカンに腹が立ったときには百回同じように数えてみることだ。腹が立ったときにこのことを思い出せば、もう数を数える必要はなくなるだろう」

『人生の道』レフ・トルストイ

著書『人生の道』とは
・トルストイの遺稿で最も価値のある本とされる。
・古今東西の聖賢哲人の思想を取り入れつつ、人生のあり方を説く。
・平和と勤労を愛した彼の賢明な言葉には多くの教えがある。


レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ(Лев Николаевич Толстой)

トルストイの
『人生の道(1910)』は、
彼の死後に出版されました。

トルストイ独特の
トルストイイズムが
詰め込まれた、
トルストイの
バイブスによる
総合的な
人生マニュアルの
ようなものだ。

トルストイから
世界の人々への
餞別だと想像してほしい。

彼は晩年、
誰に対しても
人生の真理を
語り聞かせた。

この本には、
古今東西の賢人や
思想家の知恵が
クールにミックス
されています。

トルストイは、
ただ文学的な
筋力を鍛える
ために書いた
のではなく、

人々を縛りつけている
心の嘘を打ち破る
使命を帯びていたのだ。

その目的とは、
人々の心に
自らの「信仰」の
種を植え付け、
真の幸福へと
導くことを
ライフワークと
考えていた。

Arifur Rahman TusharによるPixabayからの画像


この記事が参加している募集

よろしければ、応援のほど、よろしくお願いします! それにお答えできるよう、がんばります!