見出し画像

「鬼滅の刃」事情 @タイの高校

「鬼滅の刃」は現在タイでも大人気!

12月から映画版の上映が始まって、ニュースによるとすでに興行収入は3億円にものぼり、「鬼滅の刃カフェ」なるものまで登場したそうだ。

仏教国タイでは、仏教の授業がカリキュラムに組み込まれている。

「男が出家すれば、その両親は天国に行ける」と言われていて、親孝行のため頭を丸めて1週間ほどお寺に入る人も珍しくなく、親や家族を大切にする人は日本よりずっと多い印象。

なので、主人公の家族愛や兄妹愛が胸を打つ「鬼滅の刃」がタイでヒットしているのは不思議ではない。

画像4

(学生たちが回し読みしている「鬼滅の刃」タイ語版コミック↑)

私の学校ではどうも1年ほど前から流行っていたようで、みんな緑と黒のチェック柄のグッズをやたら持つようになったり、和柄の羽織を着たり、放課後の教室で

「ぼーくをーーつーれてーすーすめーーーー」

とアニメ好き女子たちがヘドバンしながら大合唱しているのを見て、なんか流行ってるんだろうなぁという認識はしていた。ただ、それが「鬼滅の刃」と結びついたのが割と最近のこと。

画像3

教室の黒板は学生の落書きで常にこんな感じ笑(そして上手!)

先週、映画版主題歌「炎」を授業で聞かせて以来、かなりの数の学生たちから猛烈プッシュを受けたので、ようやく私も「鬼滅」デビューしてみた。

画像1

(映画館の入口↑)

3日間でアニメを制覇し、映画を見て、学生たちの今までの謎言動がよーーうやく理解できた。

「水の呼吸!」。。。何?息つぎのこと?

「ギユウトミオカは私の恋人です!」。。。誰??(今ならわかる。私も好き💕)

「先生!私は柱になりたいです!」。。。どういうこと!?一家の大黒柱ってこと?

などなど。これまで学生の会話に全くついていけてなかったのだが、ようやく私もぼーっとしている学生に向かって「隙の糸見えてるよ!」「ほら!全集中!」なんて鬼滅ワードを放てるようになった。

しめしめ。ようやく追いついたぞ!

なーんて思っていたのに、先日学生たちのホームルームの教室に入って愕然とした。回し読みしているマンガには「鬼滅の刃」に混じって、もうすでに次の流行が押し寄せているではないか!

画像2

「呪術廻戦」というマンガらしい。

ひゃー!また話題についていけなくなる😂

それでも、学生たちの日本語を学ぶモチベーションが増えるのは喜ばしいことだし、日本のコンテンツがこうして海外で人気が出るのはとても嬉しい。


読んでくださってありがとうございます!いただいたサポートは、ありがたく使わせていただきます。100円=約30バーツ。学校の食堂で昼ごはんが食べられます。ありがとうございます。コップクンカー。