【デザイン基礎かるた:て】
テクスチャを
極め伝わる
世界観
「テクスチャ」と一言で言っても、紙の風合いだったり、画材の表現だったりといろいろ。
(語呂をよくするため、この記事では「ー」音引き取ってますが、音引きあるのとないの、どっちもよく使われてます!)
やさしさを感じる色や形、力強さを感じる色や形…と
印象に合わせた構成要素が選べるようになってきたら、ぜひそこに加えて吟味していただきたいのが「素材感・質感・感触=テクスチャ」。
使用する色は同じでも、加わる質感次第で印象をさらに見せたい方向へ寄せることが可能です。
特に風合いを感じないフラットな色使いも、「素材感」の言葉に合わせるとプラスチックっぽいとか樹脂的な、と言い換えられるかもしれないですね。
普段いろいろな素材の中で生活しているため、人は画面の中で見る見慣れた風合いにより呼び起こされる感情があります。
デザイナーじゃなくても、言葉にできなくてもその「質の違い」を敏感に感じている人が多数です。
たとえば講義の中で「下の画像から『仲間はずれ』を探してみて」というと、
いくつか見つかると思いますが、みなさん明確に
・これは書いているペンが違う
・これは塗り方が違う
・こっちはデフォルメ感が違う
などに気付きます。仲間はずれの中には上記「デフォルメ感」のように書き方のルールが違うものも含まれているのですが、ノンデザイナーでも大半の人が分かりやすく気づくのはテクスチャの違いです。
なので、デザインする人は画面に使用するテクスチャが、
上手く使えば見る人のイメージを増幅させ
変な使い方をすれば強い違和感となって記憶に残る
ということを忘れずに適切に使えるようになることが大事です。
Web業界にいる方は、ちょいちょいこの「素材感」を大事いしたトレンドが回って来るので心に留めているかもしれないですね。
経験が長い方は2012年ごろあたり…?スマホアプリが沢山出てきた頃、「リアルな物や質感に似せて作る」スキューモーフィックデザイン(メタファーとも呼ばれてたような…遠い記憶。。)で、
(これ、goodpatchさんの2013の記事ですって!画面が懐かしい…!)
経験が短い方でも、ちょい前に再ブームとなっていたので去年テクスチャ使いまくったぜという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
Webでも容量や組み方を気にせずにテクスチャを使えるようになったけど、
(昔はね…難しかったのよいろいろ!)
個人的に言うと、「テクスチャ」にこだわるのってやっぱり紙媒体の方が楽しいんです、私は。
印刷メインの会社にいた頃は、
今回はこんなコンセプトでこのデザインだから絶対この紙がいい、
なんて紙見本をパラパラするのが大好きでしたね。
もちろん紙質や印刷方法が自由にならないことも多かったけど、自由演技が許された案件の時は、触感までをデザインする、というのがなんとも楽しかった。
デザイナーを目指す人、まだまだ勉強中の人はテクスチャ使いの上手いデザインをたくさん見て、いつか自分でも使えるように引き出しに入れておけると良いですね!