【小説】あの海に落ちた月に触れる⑦「舐められた後の感触さえ残っているリアルな夢」
前回
その夜、僕は夢を見た。
深い夜の病室のベッドの上に朝子が裸でいた。
朝子は柔らかな体を僕に押しつけた。まだ膨らんでいない胸やすべすべな細い太ももが、僕を刺激した。
朝子の小さな手が僕の体の部位を確認するように触れていく。
肩、首、胸板、お腹……。
どうやら僕も裸のようだった。
彼女の指先が僕の勃起した性器に到達した。
少しつつくように触れた後、朝子は僕の性器を優しく握った。
僕は朝子を見た。
暗がりで朝子は笑っていた。僕は彼女の細い肩に手を回し