あたらしい森

 

いのちに運ばれて

気づいたら ひとつの森に たどり着いていた

 

地面から 大きな樹々を 見上げている

これまでに生きた

さまざまな 森の記憶を たずさえて

 

大きな流れにのまれ

根っこごと 流れてしまった ときも あった

 

そして いま

じっくりと そのときを待っている

 

ゆっくりと しっかりと 大地にねざし

その梢を 少しずつ また 風にたなびかせるのを

 

 

 

  

 

 

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