小林 さとこ

このせかいのしずくをすくうように

小林 さとこ

このせかいのしずくをすくうように

最近の記事

いのちうたう、はる

春。 よろこび、ということばがめぐる。 あれはいつだっただろうか、 通い始めたばかりの茶道教室で 花咲き 鳥歌う の書をみて 生きよ、世界はうつくしい、 といわれているようで、 なみだがとまらなかった。 そんなことを思い出すような、 花咲き 鳥歌う ふたたび生きる、春。

    • 自分にいながら

        世界に絡めとられるのではなく   自分にいながら、観る 自分にいながら、愛する   前のめりになるのでも 後ずさりするのでもなく   自分の中心につながって 真っ直ぐに伸びる その軸につながって          

      • 力 と 愛

          これまで、力を削ぎ落とすことで、 その質を手放すことで、 自分が願う状態を保とうとしてきたけれど、 それは、どうやら、ちがったみたいだ。   力の大きさはそのままに、 おなじだけの愛を、その対におくこと   それが、全体をそのままに この世界に存在することだった。           

        • あたらしい森

            いのちに運ばれて 気づいたら ひとつの森に たどり着いていた   地面から 大きな樹々を 見上げている これまでに生きた さまざまな 森の記憶を たずさえて   大きな流れにのまれ 根っこごと 流れてしまった ときも あった   そして いま じっくりと そのときを待っている   ゆっくりと しっかりと 大地にねざし その梢を 少しずつ また 風にたなびかせるのを             

        いのちうたう、はる