東京ってすごい
先日、久しぶりに東京に行ってきた。東京に行ったのは、約5年ぶり。久しぶりに行ったら、やっぱり東京はすごい。刺激の多さが、全然ちがう。ちょっとした壁のデザインとか、人工的なものもそうじゃないものも、なんだこれ?!というのが多くて、もうなんだかわけがわからないくらい頭が刺激を受けて、あれも書きたい、これも書きたい、と、いろんな文章を乱れ書きした。
街全体が、美術館みたいで、あれもこれも目に入る。疲れたけど、それ以上に頭が冴えて、なかなか眠れなかった。そして、朝5時に目が覚めた。(ごはんを食べた後また寝たけど)
電車に乗って、いろんな所へ行った。東京で使える交通系ICカードを持っていなかったので、1回1回切符を買った。その度に、行き先までの運賃を調べて、その料金の切符を買っていたけど、カードを作ればその作業はしなくても良かったのだった。さっさと作れば良かった。
けれど、そのおかげで、行き先を見つけるコツをつかんだ。今まで私は、券売機の上にある路線図をじっと眺めて、行きたい駅を探して、料金を調べていた。けれど、駅が多すぎて、なかなか見つからない。どこかに、五十音順とかで並べてくれてたら、いいのに……と、思ったら、なんと、券売機の横に、駅名が五十音順にならんでいる表があった。無数の蜘蛛の巣の中から1つの駅名を探すより、それを見た方が、断然早いのだった。いまさら、そんなことを知った。
渋谷に行った帰り道、渋谷駅の中で、「岡本太郎」と書いてある看板があったので、作品でもあるのかな、と思ったら、その上の壁一面が、岡本太郎の絵だった。あまりに大すぎると、目に入らないこともあるのだと知った。
そしてハチ公は、働き者だった。
北海道にしては薄着で行ったのに、汗がだらだら出た。もう、冬の面影がほとんどない。外国人の人は、もう半袖を着ている。私も1日目はダウンを着ていたけど、2日目はジャンバーを脱いで歩いた。電車の中でも、うっすら冷房が入っていて、私は、汗が冷えないように、ジャンバーを着たり脱いだりした。弱冷房車というのがあって、うれしかった。こんなのあるんだ。バスにも導入して欲しい。
帰りの飛行機の中でも、疲れていたのに一睡もできなかった。
北海道に着き、飛行機から降りた瞬間、冷気が襲ってきた。東京の暖かさに慣れて、春気分だった私は、一気に冬に引き戻された。一緒に降りたサラリーマン風の二人が、「寒いな。懐かしい」と、言っていた。
その気持ち、よく分かるよ。
私は駅のホームで、ウィンドブレーカーのズボンを取り出し、履いたのだった。
家に近づくに連れ、雨が降っているのに気づいた。北海道にも、春が近づいていた。けれど、まだ遠い。
早く春が来るといいなぁ。