Satoko Kako

東京生まれ。2005年からベルリンでアーティスト活動してます。 https://www…

Satoko Kako

東京生まれ。2005年からベルリンでアーティスト活動してます。 https://www.instagram.com/satokokako_ceramics/

最近の記事

まだ夏

もう8月も下旬。秋が始まる。今年の夏もいろんなことがざざーーーっと過ぎていく。いろんなことを忘れながら、いろんなことを横に置いときながら。 子どものひらがなの勉強をしなければ、と思いながら、夏休み中もほったらかし。宿題はもちろん最終日になんとかやるという。 ミュンヘンの展示の準備に追われて、夏行きたかったところ、やりたかったこともうやむやになった。会いたい人には会える時にさっと会うべきだな。と再確認。 自分一人でもカオスなのに、子供もいるとカオスが倍増する。それはそれで楽

    • ホアキン・フェニックス主演の「カモン カモン」

      友人がInstagramのストーリーにあげているのをみて、観たいと思っていたことを思い出した。 日々生活に追われて、観たいものや読みたいものは山ほどあるのに、どれも実現できない。これはいい機会だと思って、平日の昼、仕事を早めに切り上げて一人で映画館に行った。(何年振り!?) 映画館はDVDの貸し出しもしているようで、学生のころを思い出すようなレトロな感じ。中に入ると観客は自分一人で、たまたま思いきで来たけど、ついている! タバコの匂いが染み付いて、座席は絶対ダニがウヨウヨ

      • 霞食って生きてる

        外国に住むには、よくわからない書類の提出が避けて通れない。 在独17年。書類を提出することに慣れた。とは言えないけれど、避けて通れないことは、よく理解している。 KSKというアーティストが入れる社会保障制度に参加するために、春ごろから書類を2度、提出した。 先日、再度KSKから文書が届いて、どうやらわたしが工芸作家ではなく画家か彫刻家であることを証明する必要があるのだという。 ミュンヘンの美術大学では絵画を専攻していたし、展覧会の際には絵画も同時に発表している。私は工

        • スタジオ代、あがる。

          ずっとシェアをしていた友人が、スタジオを去ることが急遽決まった。 私のスタジオは、年々地価が高騰しているベルリンにしてはまだ安い方だ。ここで、他の誰かとシェアをするか、これを機に、部屋丸ごと自分で契約するのか、悩んでいる。 今までの倍以上の値段を払うとなると、日々安眠できるか不安である。年間のスタジオ代を計算すると、なかなか笑えない額である。が、子供もいずれは子供部屋を必要とし、今家に保管している作品なんかも近い将来どうにかしないといけない。さらに、この一年、なんとか絵の制

          冬は怖くない

          先日、友人の誕生日会で、ある人が「ベルリンの冬が辛すぎて、鬱っぽくなってしまうから、毎年脱出することにしたんだ。」といった。周りのみんなもわかるわかるーって感じでベルリンの冬がどんなに最低かを共感し合った。 わたしも、ベルリンの冬はひどいと思う。 冬がくるのを怯えていた時期すらある。しかしドイツ在住10年をすぎた頃から、ある程度冬を楽しめるようになってきた。 まさかそんな日が来るとは思わなかったが、季節感が豊かでないとおもっていたドイツの春夏秋冬に、わたしの身体がやっと反

          冬は怖くない