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ESLをひっそり卒業?英語学習、第二章へ
突如、思い立って、コミュニティーカレッジのESL(English as a Second Language)に参加したのは昨年の夏のことだった。
(ESLについてはこれまで何度か書いているので関連記事を以下にリストしておきます。)
こんな質の高い授業を無料で受けられるなんてと感動した私は、有料のオンライン英会話などは全て退会して、ESLに全力投球してきた。
おかげで順調にクラスのレベルも上がり、あと1クラスで最終レベルを修了できるまでになったのだが、withコロナへと突入したカリフォルニアではこの秋からほとんどの授業がオンラインでなく対面として復活したことでプチ問題が発生した。
カレッジにはいくつかのロケーションがあるのだが、どれも微妙にうちから遠いのだ…。
もちろんオンラインのみでOKのESLクラスもまだ少しはあるのだが選択肢は圧倒的に狭まってしまう。最終レベルのクラスはそもそも設定が少ないのか、自分の希望の時間では選べるクラスはなかった…。
というわけで、秋学期のレジストレーションが始まっているというのに私はどのクラスに申し込みをするか迷いに迷って二の足を踏んでいた。
時間を妥協するか? レベルが一つ下のクラスに戻るのか? 秋学期は休んで様子を見るか?
すると、ここで神様の采配が入った。
何かというと、我が家の郵便受けに、近所のアダルトスクールのパンフレットが放り込まれていたのだ。
アダルトスクールって、日本の人には馴染みないと思うけれど、その名の通り大人(18歳以上)のための教育施設のことだ。
カリフォルニア州がサポートをしていて、趣味を深めるようなクラスから、市民権を取りたい人のためのクラス、高校卒業程度の証明が欲しい人のためのプログラムなど、いろんな授業をかなり低価格で受けることができる。もちろん、ESLもある。
そこならうちから高速を使わないで10分もかからず行ける。
っていうか、うちの近所にアダルトスクールがあるって、このパンフレットをもらうまで知らなかったわ!
これまでのESLの教室は「カレッジ」だったから、教室が「アダルトスクール」のになるのはなんだかちょっと格下げ感がある気がしなくもないが、この1年のESL履修により、そもそもESLは州だか郡だかのサポートを受けているプログラムであり(だから無料で受けられる)、それゆえにカリキュラムは州だか郡だかである程度決められているということはわかるようになっていた。
つまり、学ぶ場所(施設)がどこかによって勉強できる内容が変わることはない。もし勉強の質に大きな違いが出るとすれば、場所(施設)より先生なのだ。
というわけで、さっそくこちらのアダルトスクールにオリエンテーションを申し込んだ。
同じESLでも、学校が違うので、もちろんクラス分けテストは受け直しである。
ところが私のクラス分けテストの点数は、ESLのプログラムで教えるレベルを超えていて、入れるESLのクラスはない、となった。
もちろん、嬉しかったのだけど、同時に拍子抜けもした。
ESLを始めたからにはもっと大々的に修了したかったのに、転校しようとしたことでひっそり卒業するハメになった感が否めない…
でも、アダルトスクールの雰囲気は嫌いでなく、何よりカレッジより規模が小さいのが私には心地よく感じて、できればカレッジに戻るより、ここに転校したい、という思いは強まった。
そこで、そのアダルトスクールのスクールカウンセラーと相談して、ABE(Adult Basic Education)という、学力向上クラスに入らせてもらうことになった。
昨年の夏、自分でもまだ心の準備ができていないままに始まった私のアメリカESL物語、第二章突入である。
この一年の間に、私が何を目標に英語学習を頑張りたいかは明確になっている。
別にここで宣言しなくてもいいのだが、せっかくなので宣言すると:
その1:英語でも日本語と遜色ないくらいのインタビュー(取材)ができるようになること。そして英語でインタビューしたことを日本語で書けるようになること。
その2:英語でもお金をもらえるような文章を書けるようになること。
というわけで、私はESLは終えることができた(ということにしておく)が、リスニングもスピーキングもライティングもまだまだ向上させねばならないのでABEのクラスでしばし頑張ってみる。
今のところ、クラスはすこぶる楽しい。
第二章でもまた新しい発見や学びがあったらここで書かせてもらおうと思う。
余談すぎるのだが、10年前に死別した前の夫は私の憧れの人で、サーフィンも、英語力も、私より上で、私はいつも彼に追い付きたかった。
でも、あれから10年経った今、私、たぶんサーフィンも英語力も、あの当時の彼よりレベルアップしていると思う。
そのことを、きっと彼は笑ってくれるな、って思う。
でもまだ追いつけていない、そしてこの先も追いつけるかわからないのが彼の発想力、企画力、実行力。
次の10年はそこ、頑張ろうとも思う。なんだか締めが支離滅裂だけど、私は再婚した今も、死別した夫は私が生きることで私の中で共に生きている、と思って生きているのだ。
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