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クリスマスも終わりホッとひと息
「How’s your Christmas?」
仕事に行くと挨拶がわりにこう聞くのが、ホリデー後の儀式だ。
「あのセーター気に入ってもらえたよ。」
「良かったねー!」
幸せそうな顔をしているのを見るとこちらも嬉しくなる。
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クリスマスはお店もレストランも全て閉まっているから、町は静けさでライトさえも寂しく感じてしまう。
以前、イブにレストランが全て閉まっているのを知らない頃、テイクアウトを買おうと仕事帰りに町をさまよったことがある。そんな時に限って冷蔵庫には何もない。そこに、一軒だけポツンとライトがついていたのが Long John Silver'sだった。店内に人がいるのを見て、これほどホッとしたことはなかった。
そんなことを思い出しながら、いとこの家へと車を走らせた。
行く途中、親戚や家族が集まっているのだろう、ドライブウェイに沢山の車がとまっている家や、反対車線に雪崩のようにアイスが張り付いているのがみえた。
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この辺りの冬は、雪よりもこのブラックアイスの方が危ない。
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そうこうしながらいとこの家に着くと、家をぐるっと一周するくらいの車が止まっている。勝手に裏口のドアを開けて
「Hello, Merry Christmas 〜!」
と入って行くと、おばさんのマートルが笑顔で迎えてくれた。
直ぐにいとこのバーバラも来てハグ。「元気だった?」と聞くバーバラの目が潤んでいたから、
つられて涙。
3年以上ぶりの再会だ。
バーバラはアメリカに来た当初から良く気にかけてくれて、一緒に運送会社で仕事をしたり、彼女の経営するカントリーストアの店番を頼まれたりもした。運送会社の社長が独特の人だったから、バーバラや社長のお母さんと団結し絆が深まったり。いつかアメリカでの仕事の話も書いてみたい。
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母や姉の報告をし、バーバラも、このご時世で経営が思わしくない事やいろいろ話してくれた。
そこへナタリーも到着。
話がはずむ。
ナタリーはバーバラの姪っ子、癌で数年前に亡くなったお兄ちゃん(カーティス)の娘だ。彼女はとにかくユーモアがあるから、泣いていた2人もいつの間にか笑顔に変わっていた。
あまりに面白すぎて、聞きながら爆笑!その瞬間、思わず口からAltoidsが飛び出した。
「笑わせるから!」
と言いながら拾っていると、
「飛んだのが差し歯がだったらどうしようと思ったわ!」で、また爆笑。
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しばらく話して、地下にあるゲームルームに下りて行くと、以前にも会ったことのある彼女のご近所さんや、お友達が沢山来ていた。バーバラはもてなすのが大好きで、ホリデーとなるとブュッフェみたいに温かい料理を一日中食べられる様にしているから、入れ替わりで人が沢山集まって来る。
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食事をしてしばらくすると、同じ方向から来ているナタリーが
「帰り道にアイスが残ってたから、早めに帰るね。」と言って支度を始めた。心配だった私もそれに続く。
マートルが
「Watch out for the deer」と言ってハグ。
バーバラともハグして、目を合わせて無言で頷く。
そこに居てくれることや、たまに会えることは、どんなプレゼントにも変えがたい。そんな気持ちの1日だった。
そんなホリデーも終わり、もう数日で新年を迎える実感はないけれど、昨日届いたnoteの記録を見て一年を振り返る。
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投稿数は少ないのんびりしたアカウントだけど、見つけて読みに来てくださる方、新しくフォローしてくださった方、沢山のスキに感謝。
来年も皆さんが元気で過ごせますように、願いはそれだけ!
今年も一年間、本当にありがとうございました。
皆様、良いお年をお迎えください。
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