できる人ができることを
一昨日、若松区の市民センターであった「防災とジェンダー平等」をテーマにした講座では、うちのNPOのリーダーが講師をした。
防災は、女性より男性のイメージがある。
地域でも防災担当をしているのは男性がほとんどで、昔働いていた公民館のある地域では、女性がやっていてすごくめずらしい印象を受けていた。
一方で、災害時の炊き出しとかは女性がやりがち。
地域の防災訓練とかでも、特に指示をしなくても女性の担当になってしまうことが多いそう。
けど、実際に訓練とかしてみるとわかるけど、何十人分の料理って力仕事だなと思う。
以前市民センターで「あそぼうさい」をして、防災食を食べた時にも、大きなヤカンでお湯を入れたりするのは重いし危なくて、男子学生がやってくれたことがあった。
講座では、性差で役割を与えると良くないこと、できる人ができることを、得意な人が得意なことをして、不得意なことや苦手なことは人に頼ることが大切だという話があった。
苦手なことを人に頼るって、すごく大事だなと思う。
災害時はただでさえストレスの多い状況なんだし、そんな中で無理に苦手なことをしてさらにストレスを抱えるよりも、できること、得意なことをして少しでも人の役に立てたり、お互いに感謝し合える方がずっといい。
でもそんなふうにそれぞれの得意を発揮するにも、災害が起きて「はじめまして」から始めるのではなかなか難しい。
やっぱり、日頃からの関係づくりが大切なんだろうと思う。
講座でも、災害が起きてからスタートするのでは遅く、老若男女、あらゆる視点が対策に盛り込まれるように、日頃からのつながりが大切だということを言われていた。
そして、日頃からの声掛けやつながりという点では、女性の持つネットワークは大きくて、共助の部分においてもっと活躍できるという話だった。
防災と地域コミュニティは両輪で、ともに主体的に、災害にも強いまちづくりをしていくことが大切だと締めくくられていた。
主催者の方は、「防災とジェンダーってどうつなげるんだろうと思ったけど、性差で役割を与えるのではなく、できる人ができることをやっていくという話がとてもわかりやすくて良かった」と喜ばれていた。
講座の詳しい様子はリーダーのnoteから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?