『自分のために料理を作る』
自炊料理家、山口祐加さんの『自分のために料理を作る 自炊から始まる「ケア」の話』
実家から徒歩1分以内のところに引っ越してきて6年目。
毎月食費を納めて3食実家にお世話になる生活を続けているので、料理は全然しない。
じゃあ東京で1人暮らしをしてた時に自炊してたかというと、ほとんどしてない。
自分の中で料理に対する優先順位が低いんだろうけど、仕事して帰ってきて、自分のために料理をしようという気持ちにならなかった。
学生の時はお金もないし、それこそ適当に作って食べてたのに、いつからか料理への面倒くささや苦手意識ができてしまった気がする。
将来的なことを考えると、そろそろ料理をしなくてはと思っていた私にぴったりの本だなと思って、図書館で借りてきた。
本には、実際に自分のために料理ができないと思っている人たちへ自炊コーチをした時の様子と、その後の状況について、精神科医などをしている星野概念さんと参加者との3人での対話が掲載されている。
この対話が、なんだかカウンセリングみたいな要素もあって、料理を通して自分の中の色々な問題と向き合って、クリアになっていく様子が興味深い。
「洗濯物をたたむのに毎回違うたたみ方をしないように、多くの家事は繰り返しのことが多く、ルーティンでできます。でも料理の場合は、食材も毎回違うし、味付けを工夫したりと、かなり頭を使うので、元気じゃないととてもできない」
という言葉に、なるほど!!毎日のことなのに習慣化できないのはそのせいか!!とすごく納得した。
「自分の中の声をもっとちゃんと聞いてあげるのは大事」という言葉も刺さった。
「何食べたいのっていう質問にすぐ答えが返ってくるときは、精神的にも肉体的にも調子がいいとき」
「ちょっと疲れてるとか、モヤモヤするとか、すっとしないみたいなときにそういう質問をしてもたぶん答えられない」
というのを読んで、確かに、疲れてる時は特に、何を食べたいか決められないことが多かったなぁと思う。
いまだに、何食べたい?って聞かれるのは苦手だけど、「何食べたくない?って聞いてあげるといい」と書いてあるのを読んで、そうやって自分の中の声を聞いていくことは大事だなと思った。
著者のnoteを発見
おいしそうな料理がたくさん。
こんな料理をがんばらずに作れるようになったらいいなぁ。
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