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七夕茶会

昨日はお茶のお稽古で、七夕のお茶会。
うちの先生のところでは、毎年この時期に七夕のお茶会をする。

午前中から集まって、短冊に願い事を書いたり、つくってきた飾りを笹に飾りつける。
1人2種類、人数分をつくってくればいいんだけど、昔高校の折り紙部の顧問をしていた方が、ものすごい量の飾りをつくってきてくれるので、いつも笹はすごいことになる。

飾りつけをしたらみんなでお昼を食べて、午後はお茶会。

お軸は藤原俊成の和歌「七夕のと渡る舟の梶の葉にいく秋かきつ露のたまづさ」と、筆・梶の葉・糸巻きが描かれた画賛。
七夕のお茶会はいつもこのお軸が掛けられる。

お茶室には水を張った水盤に梶の葉が浮かべられていて、糸巻きや琵琶の香合も飾られていたり、季節のしつらいが素敵。

お茶会ではお濃茶のお点前をするように言われて、そんな心づもりはしてなかったからちょっとドキッとした。

いつもお稽古には来ていないお客さんもいるし、何より5人分のお濃茶を点てるのは久しぶり。
コロナ禍前は点ててたけど、コロナ禍で一碗で回し飲みがしづらくなって、お稽古の時は2人分ずつしか点ててない。

お抹茶やお湯の加減も、こんなので良かったかなぁと思いつつ、おいしいお茶が点ちますようにと丁寧に練る。
こんなふうに心を落ち着ける時間があることがしあわせだなぁと思う。
お濃茶はちょっと濃かった気がしたけど、おいしかったようなのでほっとした。

お濃茶の後は七事式の数茶をしてお薄をいただいた。
1人ずつ札を引いて、当たった人から順番にお茶をいただける。
七事式の中では唯一お菓子や煙草盆も出て、気楽な席なこともあって、七夕の時はいつも数茶をする。

こんなふうに、いつものお稽古とは違ったことをするのも楽しいし、季節を感じて楽しむことができて、本当に贅沢な時間だなぁと思う。

なんとなく七夕のイメージに合うような気がして、緑のシャリ感のある着物に紺の夏帯をした。

着物はおばあちゃんの箪笥にあったもので、帯は確かリサイクルで買ったもの。


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