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原始人への憧れ

ときおり、原始時代の人々の暮らしに思いを馳せることがある。
住む家や着る服、道具などを、自分たちでつくる。
野草や木の実、魚を採取したり、動物を狩って食べる。

仕事は、生きるために獲物を狩ること。
自然災害や野生動物との戦い、飢餓で命を落としてきた人もいただろう。

そのために、家族や仲間と知恵を出し合って支え合いながら、日々を生き抜いてきたんだろうな。

「よし!今日も獲物を捕りに行こう!!」
「やったーシカをとらえたぞ!」と仲間とガッツポーズをする。
「今日は、野草だけだった。味わって食べよう。」など一喜一憂する。

生きるために、命をかけて動物に立ち向かう。
死と隣り合わせであり、必要最低限のものを取り入れながら、自然と共に生きる。
そんなシンプルな暮らしに憧れるし、モリモリ冒険心が湧いてくる。


わたしは以前、心を病んでしまい仕事を辞めた。
次の仕事をなかなか見付けられず、貯金もどんどん減った。
しまいには専門学校に通うも、途中で辞めてしまい、借金を抱える生活になった。それまでの裕福で安定した生活が一変した。

お金があればな~。無駄使いしなければ良かったと過去を悔やんで苦しかった。
当時は、大地震がきて、この乱れた生活・抱えてきたものを一気に壊してくれないかな~。リセットしたい! そう思っていた。

考えてみれば、お金があったらあったで、欲望にまかせて使いまくっていたな。
そんなとき、大事なもの・必要なものを見失いやすい。

もし火事や地震があったとして、これだけは外にもって逃げるもの
これだけは失いたくないものってあるのかな??

当時は、釣りやキャンプにはまっていた。
家にばかりいると、悪いほう悪いほうへと考えてしまうので、気晴らしに自然の中に身を置きたかった。

海の中には、どんな魚が泳いでるんだろう??
岩や水草の影に隠れているのかな??
群れで泳いでいるかもしれないな??
など、ボーっと海の中を想像しながら釣りをするのが、面白かった。

仕掛けに魚がかかったときに、竿から伝わってくる魚の動き・重み・振動など、魚とのやりとりが劇的で、本当に興奮を覚えた。

釣った魚をさばく。採取した野草と一緒に炒めて、食べる。
食後は、焚火をしながら夜空を眺める。虫の音を聞きながら、目を閉じる。

自然の中で遊ぶことで、夢中になり時間を忘れられたことが、生きる力になってくれた。


もし、家を失ってもテントと寝袋があれば寝泊りできる。
キャンプ道具があれば、火を起こして料理ができる。
釣りと野草で飢えをしのぐ。

実際何日暮らせるのかはわからないけれど、こうやって考えたことで、貧乏生活も楽しめたことが良かった。
貧乏だろうがどうなろうが、わたしは何とか生活できる! 生き抜いてやるぞって思えるような体験を積むことが、心の支えになった。

YouTubeの動画で、「自給自足の生活」「無人島でサバイバル」とか「カメ五郎さんの狩猟生活」などの動画が人気があるのも、頷ける。
そんな暮らしに憧れをもつ人、冒険心を感じる人がけっこう多いってことだ。

どんな暮らしも、楽しめる! それが大事だ。




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