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SIGMA I series レンズ 50mm/17mm 先行レビュー

2023年4月3日に SIGMA から発表になった Iシリーズレンズ 50mm F2 DG DN | Contemporary17mm F4 DG DN | Contemporary を先行して撮影をする機会を頂いたのでまずはこの note でファーストインプレッションを書き留めておこうと思います。

一番好きなレンズはなんですか?という問をたまに受けることがあった。その時は決まって 50mm F1.4 DG HSM|Art と答えていた。当時持っていたカメラマウント毎に 50mm F1.4 DG HSM|Art  を買っていたくらい一番写りが好きで主軸として使っていた。そのくらい自分にとっては『基本の50mm』で、SIGMA レンズへの信頼のルーツだった。先日、フルフレームミラーレス専用設計の 50mm F1.4 DG DN | Art が発表となり、そして本日ついに Iシリーズ にも 50mm F2 DG DN | Contemporary がラインナップされた。『SIGMA の 50mm』を信頼している者にとっては待望の Iシリーズ でのラインナップで、役者が出揃った感がある。

17mm F4 DG DN | Contemporary / 50mm F2 DG DN | Contemporary

50mm F1.4 DG DN | Art は シグマステーション や色々なレビューで語られている通り、Art ならではの描写力を実現している。それに対し、50mm F2 DG DN | Contemporary は Iシリーズ ならではのビルドクオリティとコンパクトさで、表現力と携帯性を兼ね備えた、常用に最適なレンズ になっている。
携帯性の面で比較すると全長は、109.5mm に対して 68mm と -37%、質量は 670g に対して 350g  と -48% になっている。Art と Iシリーズ で特徴がはっきりしていてシーンによって使い分けられそうだ。

SIGMA fp L + 50mm F2 DG DN | Contemporary

50mm F2 DG DN | Contemporary は兎に角明るくて万能という印象。小型でファッショナブルな意味でも万能。やっぱりカメラはその瞬間に持ち歩いていることが重要で、様々なシーンで対応できる 50mm という画角はカフェなど暗い場所でのテーブルフォトでも、スナップでも、ポートレートでも、風景でも万能に対応してくれる。

50mm F2 DG DN | Contemporary の描写力はこの画を撮った時に確信した。東京都心のビルに西陽が当たり、都会の印象的な光景が SIGMA fp L と 50mm F2 DG DN | Contemporary によって繊細にシャープにかつ階調豊かに表現されていて、しばらくその場で撮れた写真を見入ってしまっていた。

50mm F2 DG DN | Contemporary では F2 のボケ感も気になるところだろう。Iシリーズの中でも高画質と常用性を両立する F2 のラインアップに属する今回の 50mm も 65mm F2 DG DN | Contemporary 等同様に素敵なボケ味でシーンを演出してくれる。F2 の恩恵は普段なら諦めてしまいそうな暗がりのシーンでも大きな助けになってくれる。

レンズにとってとても不利な状況でもやはり SIGMA のレンズはゴーストが出ない。1ヶ月弱撮影をしているが1度もゴーストを確認することができなかった。もはや SIGMA のレンズではゴーストを出すほうが難しいほどに、ゴーストバスターズが光を操っている。
余談だが、パウダーブルーの夕陽もいいかもしれない。空、海の青色が浮かび上がって夕陽に負けない存在感。

今まで Iシリーズの最広角には 20mm F2 DG DN | Contemporary がいたが、17mm F4 DG DN | Contemporary の登場で更に幅が広がった。広角側のこの 3mm の差は表現の上で大きい。サイズ感としては、45mm F2.8 DG DN | Contemporary とほぼ一緒で、SIGMA fp L に装着した姿もコンパクトでスタイリッシュ。自分にとっては最近、超広角といえるほどの広角レンズを使っていなかったので、この超コンパクトな超広角は使っていて楽しかった。

17mm F4 DG DN | Contemporary / 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
SGIMA fp L + 17mm F4 DG DN | Contemporary

17mm 超広角はなんといっても画のダイナミックさ。有無を言わさない広角ならではのダイナミックさは改めて写真の楽しさを教えてくれた気がする。
こちらも 50mm F2 DG DN | Contemporary  同様ゴーストを確認することはできなかった。

美術館やいろいろな場所を訪れていると建築や空間に目を引かれる。そんな場面では特に 17mm F4 DG DN | Contemporary が重宝した。美術館の屋内など、まずは鑑賞に集中したい場面でもコンパクトなレンズは邪魔をすることなく寄り添ってくれる。

17mm の超広角でありながら、最短撮影距離が 12cm と広い背景を取り込んだクローズアップ撮影ができるのもの 17mm F4 DG DN | Contemporary の特徴の1つ。ちょうど春の季節は色々な花が咲き始め、カメラを向けたくなる。17mm F4 DG DN | Contemporary を手にしてからは、花を撮る時はこのレンズでクローズアップ撮影をすることが多くなった。もちろん、50mm F2 DG DN | Contemporary でボケ感を活かしながら撮る場面もあるが、17mm がクローズアップ撮影ができることで花を撮るバリエーションが増えた。

17mm もの超広角となると歪みを気にしていた。ちょっと意地悪な構図で撮影をしてみたがどうだろうか、ほぼ歪みが気にならないレベルにあるように思える。一瞬、50mm と付け間違えていないか確認してしまったほどに優秀。

50mm F2 DG DN | Contemporary17mm F4 DG DN | Contemporary と一緒に1ヶ月弱写真を撮っていて改めて思ったことは、Iシリーズだからこそ得られる写真体験があるということ。写真はまずカメラを持ち歩かないと撮れない。だからこそ光学性能と携帯性、そしてファッション性を兼ね備えた持って歩きたくなるIシリーズは本当にいいレンズだと改めて実感した。

あと、特筆しておかなければならないことが1点。今回最初にレンズを付けて AF を動作させた時に AF の速さに衝撃を受けた。今回から高速 AF が採用されており、撮影体験が1段上がったことが嬉しくて、皆さんにも体験してもらいたい。


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