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投資信託業界の課題から投資初心者が購入するファンドを考えてみる

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

昨日は、投資初心者の方は、投資信託で資産運用するのがおすすめということを書きました。

ただ、投資信託とひとえにいっても内容は様々です。

国内には一般の投資家が購入できる投資信託はおよそ6,000種類あります。

結論から書くと、他の方も書いている通り、投資信託の中でもインデックスファンドが投資初心者の方には向いています。

ただ、マネトレをしている僕としては、それがどうしてか業界独自の背景から理解をしていただきたいので、その部分から書いていきます。

投資信託業界の課題

投資信託業界では、何といっても販売会社の力が圧倒的に大きいのが現状です。

運用会社も販売会社の資本関係に入っている会社も少なくありません。

その分、従来から商品開発をする際に販売会社の意向を考慮せざるを得ない状況が続いてきました。

ややもすると、顧客が求める商品ではなく、販売会社が売りやすい商品が作られがちです。

少し前まで銀行や証券会社で大量に販売されていた毎月分配型の投資信託、今でもよく作られているテーマ型投資信託はその代表だといえるでしょう。

こういった結果、日本の投資信託は「短命」だと言われることが多いです。売りやすい時期に一気に売って少し経つと他のファンドに乗り換えるという営業が長年業界では問題となっています。

その結果、一定の期間に急激に銀行や証券会社が集中販売して急激に資産残高が積み上がり、一定期間経つと今度は急激に資産残高が減ってそのまま残高が横ばい(もしくは償還となり運用自体ストップ)といったファンドが数多く存在しています。

投資信託業界の現状

こういった現状もあり、現在では金融機関と資本関係のない運用会社が自らファンドを販売する会社もまたあります。

いわゆる独立系資産会社と呼ばれる会社です。さきがけとしてはさわかみ投信が挙げられます。

販売会社に頼っていない分、自らどのような商品を作っているか、どのような運用哲学でどのような人が運用をしているのか、など一般的に情報発信に積極的な会社が多いです。

また、従来は販売会社に頼っていた運用会社も自ら商品の直販に乗り出す会社が増えています。

販売会社でも商品を販売しつつ、自らもホームページやYouTubeなどで積極的に情報発信をしている会社も増えている印象があります。

投資初心者はインデックスファンドを選ぶ

とはいえ、投資初心者の方は、運用会社が独自性を出しているファンドを購入するのは、いったん止めておいた方がいいです。

運用会社も課題を感じながらいろんな試みをしていますが、その中で自分に合ったファンドを選ぶのは投資初心者には難しいです。

特に最近は、社会貢献を意識している会社に投資をするESG投資というものが流行しています。

この現象自体は悪いことではないのですが、個々も業界特有の裏があるので、今は積極的にこういった種類のファンドは選ばない方が無難です。

どうしてかと言われると説明が必要になるため、詳細はまた後で書こうとは思いますが、まずは、インデックスファンドを選ぶということを覚えていただきたいです。

インデックスファンドとは、日経平均とかニューヨークダウなど、特定の指数に連動した値動きを目指すファンドです。

こういったファンドは作る際に、運用会社の裁量が入る余地が極めて小さいです。なぜなら、指数に沿って運用をするからです。

その分、低コストで運用ができるのですが、それは金融機関や運用会社にとっては、販売しても儲けが少ないことを意味します。

長くなってきたので、今日はここまでしたいと思います。

明日また、この手数料という観点から投資信託という商品について書いてみますので、また読んでいただけましたら幸いです。

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