家計簿ではなくマネーダイアリーをつける
こんにちは。東京都練馬区で活動をしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。
昨日は、お金の自分軸、お金の量ではなく質というお話をしてきました。
自分自身の過去のイタい話も書いたことで、モヤモヤ感もなくはないですが、同じ失敗をする人が1人でも減ることにつながればと願い、書いてみました。
お金の自分軸を見つけるには、今自分がどのようにお金を使っているかを把握することが大切です。その意味で、家計管理がお金の問題を考える入口になります。
そこで、今回は家計管理の基本について書いてみたいと思います。
お金を使うときの自分の傾向をつかむ
家計管理にはいろんなやり方があります。
それらは、たいてい、いつ何を使ったかを記録して使いすぎをチェック、つまり、お金の量に注目して管理するのが一般的です。ですが、効果のある家計管理をするのであれば、それ以外にも注目していただきたい点があります。
それは、買い物をするときに何を考えたか、後で何を感じたかもチェックすることです。
家計管理なら、「家計簿をつければいいんでしょ」と感じる方も多いかもしれません。もちろん、家計簿も悪くはないのですが、一番のポイントはお金を使うときに何を考えたか、買った後はどう感じるか、という点です。
一般的な家計簿を書いているだけでは、ただの記録になってしまい、そこまではチェックが行き届かない可能性があります。
振り返りの具体例
例えば、バーゲンで買った服があるとします。
買うときに考えたのは、「お得だ!」ということ、買った後に感じたのが「そんなに着る機会のない服だったことに気がついた」ということだったとします。
このケースであれば、安さに飛びついて買ってしまっただけで、この買い物は、浪費だったと判断できます。
一方、バーゲンで買った服だったとしても、買うときに「清潔感のある服なので仕事で着ていけそう」と考えていて、買った後に感じたのが「実際に仕事でよく着ている」ということだったとします。
このケースであれば、少なくとも、悪いお金の使い方ではなかったと考えることができます。
逆に高いブランド物の服を買った場合はどうでしょうか?
コスパがいい、周囲への見栄、自分の気持ちを高めてくれる、ブランドの歴史に共感している…など、こちらも買う理由、買った後の状況等によって、その買い物の評価は変わってきます。
こういう記録をつけると、自分の買い物のパターン、どういうときに望ましいか、そうでないかが見えてきます。
こうやってお金を使ったときに考えたこと、後で感じたことをメモしていけば、自分がどうやってお金を使う傾向にあるか、どういうお金の使い方をしたときにこの買い物はよかったと感じるか、傾向が見えてきます。
マネーダイアリーでお金の日記をつけよう
そういう意味では、一番大事なのは、お金の日記をつけることが一番大事です。僕はそれをマネーダイアリーと呼んでいます。
いつ何にいくら使ったか、ただ記録をつけるだけではなく、そのときの考え方、感じ方まで記録する意味で、この記録は日記に近くなります。
これは、自分なりにエクセルなどでつけてみてもいいですし、ノートに左側に買ったもの、右側にその感想欄などを設ける形でも十分です。
ぜひ、こういう記録までつけて、自分のお金の使い方の傾向をつかんでみてください。
ここはお金のついて考える上でとても重要なところなので、今後も別の例を挙げたり、話を深める追加記事も書きたいと思います。
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