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体の不調と真摯に向き合う30代

12年間悩まされた「咳」が「喘息」だったとわかったときの話。

昨年の秋、35歳のときに、「アレルギー性喘息」と判定されました。

23歳の頃から、風邪のひき終わりや季節の変わり目、寒暖差で咳が止まらなくなっていた私。体調が悪くなくても咳だけ出ることもあり、周りからも「風邪長引いてるね」とか「乾燥しているからかな」と言われていました。

内科にかかるも「咳止め薬」をもらう対処療法。

家の近く、職場の近くなど数カ所の病院にかかるも「喘息」という診断をしたお医者さんはいませんでしたし、私自身「喉が過敏なんだろう」と思っていました。

家族に喘息の症状がある人はいなかったのと、夫が子供の頃から喘息だったということもあって専門医にかかるのが遅れた原因だと認識しています…。

…というのも、喘息の夫は体調不良や季節の変わり目に「ゼーゼー」という喘鳴が肺付近から聞こえて、息を吸うのにも力を込めているような感じ。それを間近で見ているからこそ、「私は風邪」と思い込んでしまったのです。

私の咳にはゼーゼー、ヒューヒューという「喘鳴」がありません。乾いた咳が突然始まり、自発的には止められない状態が続きます。


年々酷くなるから咳。取材中に激しく咳き込み、周りに迷惑をかけるようになってしまい、その都度強い咳止め薬と、のど飴でごまかしていました。

しかし、昨年夏頃から本格的に咳が止まらなくなり、近所の内科へ受信。いつもの咳止めを処方してもらいました。いつもなら一週間もすれば落ち着くはずが、一カ月近く咳が止まらず、食事中に咳き込んで戻してしまうことも増え、体重が5kg減。

「これはおかしい…」

これって風邪じゃないのかも?12年目にしてようやく思い至り「呼吸器科」を受診しました。

レントゲンや呼吸器検査をしてもらった結果、気道に炎症反応が見られ「喘息」という診断をもらいました。

当初は、完治の可能性の高い「咳喘息」の診断で始まった治療ですが、治療スタートが遅かったからか、「慢性喘息」へと移行。ずっと症状と付き合っていくべき存在になってしまいました。

それでも一年間のステロイド治療で、当初「52」だった呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)も、「12」まで落ち着きました。(一般的に「22」を超えると喘息の症状だと言われているようです)

何より12年間疑問だった「咳」の正体が明らかになったことで、安心にもつながりましたし、発作が起きた時の吸入薬も携帯しているので、「もしも」の対処法がわかっていることで、仕事や私生活へのストレスも減りました。(人と話す機会が多い仕事柄、突然の咳き込みは本当に辛かったんです…涙)

コロナの影響で咳払いするのも憚られる昨今。ちゃんと自分の体の不調に気づいて治療が始められてよかったと感じています。

20代の頃は体力も気力も若々しく、ひどい咳に対しても「ま、いっか」で済ませていましたが、フリーランスで仕事をしている上、子育て真っ只中の今、自分の不調が、育児と家事、そして収入に直結することをひしひしと感じました。

そして何より、専門医に受診することの大切さを実感!

不調を感じたら、とりあえず内科と考えてしまいますが、「咳」や「喉」など部位的に悩みがあるなら、その場所を専門とするお医者さんにかかることが大切なんだと身にしみて感じた出来事でした。

さらに歳を重ねて、様々な不調が出てきた時も、体の声に耳を傾けてきちんと対応していこうと思います。


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