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過去情炎

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記憶の底、パソコンのデータの底より引き揚げた、過去の炎
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2023年12月の記事一覧

悲しい兎(短歌50首)

人住めぬ暑さ寒さの惑星に数夥し墓標は立てり 吹き荒ぶ日の陰りたる砂嵐卒塔婆のごとくビル立…

佐藤余白
5か月前
5

もっと

もっと もっと、もっと ひたすらな努力を ひたすらな愛をもっと この世界の滅びを慰めるに…

佐藤余白
5か月前
1

雨の真言

参集し散逸する無数のエレメント 厳かに高まる場の静謐なエナジー 多言語で構成された詩と祈…

佐藤余白
5か月前
3

スピリチュアリズム

この世は錬金の場 悍ましき世間から 生まれる黄金の知恵 偽悪醜より 真善美を拵える 錬金…

佐藤余白
5か月前
1

自己犠牲、あるいは残虐の象徴としての十字架

十字架は言わずと知れたキリスト教のシンボルであるが、それには二面性がある。イエスの悪魔と…

佐藤余白
5か月前
2

クリスチャンとしてのニーチェ

手元にニーチェの本はないのであるが、記憶を元に色々書いてみたい。記憶違いがあれば訂正した…

佐藤余白
5か月前
2

死者へ捧ぐ

あてどなく始めるこの文章を、どう説明すれば良いか…。これは感情の高まりを示して充分なのだが、その経緯を書いていては心象が対象とするものを見失ってしまう。この心象は貴いものだ。それは求道であるから。求道すでに道であるというのが事実ならば、これは道に関する文章である。この心象スケッチがどこに向かい、着地するかは分からない。けれど、忽然として起こった心象の美しさを信ずる。 私はこの世界に貢献しようと思った。自性の醇化によって。己の成長によって。そして、この動機が正しいものであるなら

江原スピリチュアリズムの考察(2017年のメモより)

仏教もキリスト教も世界の救済に失敗した。 それは真実の説き難きを示す。 ブッダは仕事の余り…

佐藤余白
5か月前
2

台所の歌

終末のごと、悲惨なニュースは飛び交い、 光の嬰児は闇の中に生まれ、心を病んで死んだ。 死…

佐藤余白
5か月前
1

真夜中

真夜中に 月もない深夜に ポチポチと文字を打つ 嗚呼 退屈過ぎて あくびすら逃げる 雲母…

佐藤余白
5か月前
1

メモ2

歌えなくなった 本を読まなくなった 物語を紡げなくなった それは底の国の話 噂話に興じる…

佐藤余白
5か月前
1

メモ

自己を浄化するは究極には愛以外なかろう まこと愛を得て夜を清く渡れ 叡智とは困難を紐解く…

佐藤余白
5か月前
2

完璧な愛は完璧な光 僕は不完全にもそれを写す 僕の主観を排除して 己の不浄を極力除こうと…

佐藤余白
5か月前
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石炭紀

この汚い汚い世界で それでも生きていく それでも生きていく私達の営み 時に美しい蓮花を咲かす この汚い汚い時代で それでも生きていく 切なく悲しい私達の営み 偶には喜びで泣けるさ 遠い遠い未来 もしかしたら清浄な時代 私達の想いは幸いも刻苦もきっと 時間に練磨されて清い燃料となる 清い人の清い時代 燃料となり報われる時には 私達もきっと 忘却の彼方で美しく燃える 美しく燃えるさ この汚い汚い時代で それでも生きていく