雨の真言
参集し散逸する無数のエレメント
厳かに高まる場の静謐なエナジー
多言語で構成された詩と祈祷文
目に見え目に見えない空間と方角に
果てしなく神殿は広がり
慎ましやかな童子らは白妙の衣を纏い
敬虔に行き来する
多宗教の根源たる霊の殿堂
私はその生命を感じ
剰え救い主を探さんと欲する
救い主はこの心に
魂の神殿に
万人が救い主たることを
己の良心は指し示す
求めた救い主はここにあった
地上を神のごとく歩まんと我らは欲し
軽やかに真理を得る
今七色の花弁が降り
嫋やかにこの毒の世を荘厳する
我らは救い主として歩み
この濁世を生きて荘厳しよう
(雨はポツポツと降り、私は言葉を捕まえて幸せであった。雨の駐車場にて記す。)
(我が索むるは真の言葉。雨の中なる真言なり。宮沢賢治)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?