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短歌

29
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2024年2月の記事一覧

つづけ

つづけ

つづける

書きつづける

いつか物になると信じ

つづける

現世がダメなら

来世でもいい

つづける

書きつづける

途中で止めてばかり

ブツブツ切れていてばかり

もう切れない

もう切らない

つづける

つづける

つづける

つづけると決めた寒き日始まりと終わりの鐘が響く冬の日

令和5年11月17日9

母親

母親

善き性質と

優しい笑い声を持つ

慈しい母を持ち

それを知ってか知らずか

甘え甘えて

親不孝を繰り返し

悲しい目

泣きはらす涙の目

そんな辛い目に会わせてばかりいる

親孝行がしたいと母に良い思いをさせて上げたいと

心から心から思い

又祈る

神に

良心に祈る

誓いも証言も要らぬ

そんな立派なところには当然

僕はいないので

良心に、内なる神に誓い

又祈る

優しさが

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影(11/13)

影(11/13)

怒りと慈しみを往還し

忙しく漂う川のイリュージョン

その幻に夏の面影と君の笑まいを視れば

儚くも儚くも浮き立つ思い出とかつての恋

瞬時暗転する心の舞台

苦しくも暗くもある我が心に

一つのろうそくを朧に灯す

淡く仄かに照らし出される互いの面影を

遠景となった思い出に捧げれば

速やかに速やかに雲は流れ

暗い現実へと意識を戻し

一つ溜息、一つ微笑み、又忙しくも

現世なるこの世の闘

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短歌(11/12)

短歌(11/12)

秋寒く遠く離れる思い出に憧れ燃やし彼と吾を見る

ブランコの揺れる思いを押しのけて仄か仄かに揺らぐ思い出

思い出となりし夏の日照る川辺今ひと時の光輪を待つ

情景の死せる灰色秋の日々吾れ恋いめやも夏の川岸

人類の黄昏かましテレビジョン灰色の日々似つかわし音

悲しみを悲しと思うこともなく暮るる秋にもトンボは飛びし

黒き色濃き悲しみを湛えたる吾が中流る川のせせらぎ

星空を吾は恋いたる暗闇に瞬

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聖性(11/7)

聖性(11/7)

もしも僕の聖性が

皆の嘲りを照らすとしても

僕は明るく正しく行こう

百万の那由多を越えて

優しく光るその稲光り

鳴神さえが透明にとよむ

僕の胸にとよむ

僕の聖性又内なる神は

昔から、又彼方から伝えられたもの・・・

僕も又優しく抱きしめ

この道を和やかに歩いて行こう

皆の嘲りを引き出すとしても

僕は明るく正しく行こう

鳴神のとよみ照らせる稲光り雨の止みしに星は輝く

嘲りを

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夜、短歌。愛。

夜、短歌。愛。

悲しみを悲しみとして育ててん魚の星座昇りて落つる

猫の背に跨り旅に出た小人焚火で焦がすオリオンと夜

鳥たちは憧れ目指し遠く飛ぶ雲の裂け目の光差す土地

愛と花 涙と月と日の光 きらめくものに総て捧げる

空の上そのまた上の果ての果て悲しきまでにさざめく光

永久の陽と悲傷飲み込む海の果て奇跡のごとくガイア鳴る夕

伊豆の海 島見の照らす丘にいて風とひとつとなりし夏の日

荘厳を絵に描けるごと鳴

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明け方、華の園

明け方、華の園

些少の差を、拡大して大仰に大仰に解釈するのは、現代社会の通弊である。
数年前買ったカメラも、心で写すと古くならない。少なくとも、僕にとっての差違とはならない。
余りのサイクルの早さに眩暈がした。
そんなに高いカメラって、僕は必要無かったのにな。一瞬、迷子だったね。

僕にとっての丁度良さって、有るはず。
それは、カメラにしたって何にしたって。
僕らは便利さに踊らされた。
文明に踊るのは楽しい。

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