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あなたは「不安」を楽しめますか?

「不安」には「ポジティブな不安」「ネガティブな不安」があります。

「不安」とは将来の不確かさから感じる感情です。
自分が将来どういう影響を受けるか分からないことがあると、人はそれを不安と感じます。逆に自分が将来をコントロールできるのであれば不安は感じません。

一般的に不安はネガティブな感情と思われると思いますが、それはどれだけ「不安」の仕組みが分かっているかによって変わります。

ネガティブな不安とは、自分が意図していなくて、自分にとって悪い状況が訪れる可能性がある場合です。
ポジティブな不安とは、自分が意図的に状況を変えようとして、未来に変化が起こる可能性が高い場合です。

この違いはコンフォートゾーンに関係しています。
コンフォートゾーンは「自分にとって居心地の良い状態」です。つまり人はその居心地の良い状態から外れる事が起こると不安な気持ちになります。またそのコンフォートゾーンを維持しようという機能をホメオスタシス(恒常性維持機能)と言いますが、不安な気持ちとは「ホメオスタシスが働き自分が居心地の良い状態に戻りたい」と発している証拠になります。

つまり「ポジティブな不安」と「ネガティブな不安」の違いはコンフォートゾーンを自分が意図的に揺らしているのか、意図せずに揺らされているかの違いになります。

コンフォートゾーンを意図的に変える

ここでコンフォートゾーンを意図的に揺らしに行く理由を説明します。
コンフォートゾーンは自分にとって居心地がいい状態なので、自分が大きく変わることがありません。変化が少ないでストレスを低く抑える効果があります。ところが変化が少ないので、自分のアウトプットも大体いつも同じくらいに維持されてしまいます。

ただ、もし自分が今の成果ではなくもっと高いアウトプットを望むのであれば、今のコンフォートゾーンから出ないといけません。ただそうするとホメオスタシスが働き自分を元の状態に戻そうとして「不安」を感じるのです。

通常この不安な心理状態を人は嫌うので、できるだけ早く元に戻ろうとして、自分がせっかく引き起こした変化を止めようとします。
例えばダイエットなどが「3日坊主で終わってしまう」のもまさにホメオスタシスが働いて、変化をやめて元に戻ってしまったということです。

またそのときに厄介なのは変化を止めるように脳が「もっともらしい止める理由」を考えてしまうことです。ダイエットであれば「いきなり無理は禁物」とか「上司に飲みに誘われたら断れない」「明日からまたやれば良い」などの考えが浮かぶのは全て自分が元に戻ろうとクリエイティブに考え出したもっともらしい理由です。

脳の仕組みを理解して不安を楽しむ

ただし、自分がこの仕組みを理解し、今まで以上の成果を出すために意図的にコンフォートゾーンを揺らしにいっていることが分かっていれば、不安な感情はむしろ自分のコンフォートゾーンが変わろうとしている証拠なので、望む結果が出る可能性が高まっている証です。

もし、自分が不安を感じているのであれば、それが自分が意図的にコンフォートゾーンを揺らしに行った結果なのか、それとも意図せずに揺らされているだけなのかを判断しなければなりません。

意図的に揺らしに行っているのであればそれはポジティブな不安なので望ましい状態。意図的ではない不安を感じているのであればそれはネガティブな不安なので対処を考えた方が良いです。
またネガティブな不安の対処を考え始めれば、それは不安をコントロールしようと行動を始めているのでその不安はもう解決に向かっています。

問題は意図しない不安に対して何もしていない時が一番問題です。

自分の不安を分析して、ぜひ不安を楽しめる状態を目指してください。

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