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【光る君へ】第8回「招かれざる者」おさらい

先週感想を書くことができなかったので、第9回の直前ですが感想をメモ程度にまとめておきます。

今回は中盤の兼家の卒倒から、ドミノ倒しのように人間関係が変化していきましたね。右大臣家の去就が内外で話題の的となる中、道兼は、兼家の元の去った為時に急接近し、あまつさえ為時(とまひろ)の自宅を訪問までします。この前の場面で兼家が道兼の目の前で目を覚ましていることから、あえて為時を訪ねる道兼には思惑がありそうです。その思惑に気づきもしない為時とまひろ、そして自分がかつて殺したのがこの家の女主人・ちやはだったとはつゆとも知らない道兼という、互いの核心を知らない者同士が一堂に会している様子に、(それさながら神の視点のように知っている)視聴者としてハラハラしてしまいました。

その中で、まひろが気丈にも道兼に琵琶を奏でて聞かせ、それを教えてくれた母が「病死した」と伝えるまひろがとてもカッコよかったです。どれだけの葛藤、怒りがその毅然としつつ穏やかな表情の下に隠されているかと思うと…。そういったこともあり、道兼は「為時に接近する」という当初の目的を果たしました。

後日、花山天皇は為時の助言を容れる形で道兼の話を聞き、右大臣家の息子でありながら兼家に疎まれる息子として興味を持ち、道兼に目をかけるようになります。これこそ、花山天皇の信頼篤い為時を再び利用して兼家が企図した、兼家による花山天皇を追い落とす策略だったのでしょう。

その他、気になったところをまとめます。
◆サブタイトルにある「招かれざる客」はひとりは道兼、そしてもうひとりは道長の家に強盗として押し言った直秀のことですね。道長は直秀の素性を知っていたとはいえ親しくしていたので、彼に対する怒り、そして直秀がこうして捕まりさえしなければ友になれたかもしれないのにそれが叶わなかった悔しさが滲んでいるように見えました。
◆道長と倫子の縁談は、とうとう倫子本人の耳にも届きました。両親の前でつっぱねるような倫子の表情、そして部屋でひとりうっとりしてみせる倫子の表情の対比がすごかったです。さすが黒木さん。
◆心が自由な赤染衛門がめっちゃ魅力的でした。

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