sato_goodjob

22歳/大学生 仲間のために泣けます。よろしくお願いします。

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最近の記事

おとなこども

 就職活動を始めたのは大学3年の1月半ば。もう4年生になろうとしている頃。きっかけは1通のメールだった。  「『入社志望書』と『課題』の提出締切まで、3週間となりました。」という文面を見て、これは運命だと確信した。わざわざ御丁寧に締め切りの3週間も前に連絡をくれている。しかも「エントリーいただき、ありがとうございます。」と感謝までされている。注意事項や連絡先が細かく記されているそれは、俺にはラブレターのように感じられた。  集英社からの熱烈アピールを受け取った俺は、さっそくエ

    • 100万円のベッド

       2018年3月。どうやら俺は大学受験に失敗したらしい。らしい。はじめは本当に他人事のように感じていた。でもちゃんと自分のことで、しかも現実だった。瞬間、大きな心音となって現れたその焦りは、いかに現状を深刻な空気感にならないよう乗り切るかという考えに俺を駆り立てた。  どうしても大学に進学したかったわけではない。みんな行くから。親が行ったほうがいいと言うから。大卒だと就職に有利だとされているから。そんなようなところだ。特別何かを学びたかったわけでも明確にやりたいことがあった

      • 年始の日記

        2021年12月31日から2022年1月1日に日付が変わる瞬間、俺は実家のトイレにいた。おなかが痛かった。今年も昨年に引き続きおなかが痛い。年越しの瞬間はジャニーズカウントダウンライブを見ながらジャンプするというのが毎年恒例なのだが、今回はそれが出来なかった。非常に残念。いきなり心残りである。ココロノコリというコンビ名でコントをやりたいくらいに。ココロノコリニコゴリ。 1月1日。おせちとお雑煮が並ぶ。22歳なのに食べられるおせち料理が栗きんとんと昆布巻きしかない。栗きんとん

        • バスカスバクハツ

          スマホを落とす 音が鳴る 視線が集まる 頭の中で誰かが怒る 慌てて探す 汗を掻く ヘッドフォンを落とす 音が鳴る 視線が集まる 頭の中で誰かが怒る 慌てて拾う 視界がぼやける マフラーが首を締める

        おとなこども

          帰省バスの記憶20211227

          雪が降る 雪が服にへばりつく 雪が綺麗なのは外面だけらしい 初めて着る服なのに バスに乗る 乗り場を間違えて頭を下げる 家を出てすぐに手袋を失くした 不運は重なる 席につく 思っていたより狭い 隣の人の体が大きいからか 息がうまくできない 目の奥に激痛 またこれかと思う 窓側の座席で助かった 気が紛れる シートを倒す 上着を脱ぐ 荷物を棚に置く 勇気などない 最終目的地まで9時間 渋滞でもう少しかかるかも 次のSAまで3時間 寝息が聞こえる シワのつきそうなシャツ

          帰省バスの記憶20211227

          今から俺から俺へ2021の総括をする

          今年は何もなかったな 毎年言ってる気がするな 何かはあったんだろうけどね どうしても思い出したいことってないのかな 3年生になってゼミが始まったね 立命館大学の学生はみんなゼミに入るらしい 基本的に第一志望のゼミに進めるらしい よく覚えてないけど俺は第四志望だった気がする 糞が夜 3年生になったってことは京都に3年いるってことだ 実感わかないよ 京都に来たのに何もしてないな 京都らしいってなんだろ 俺らしいってなんだろ 夏に初めて坊主に挑戦したな 全然似合ってなくておも

          今から俺から俺へ2021の総括をする