Winter_五箇山菅沼

脂肪を食べて脂肪を燃焼!

食事で摂取する脂肪には体に「良い脂肪」と「悪い脂肪」があるという事は
かなり一般的に認識されるようになったと思います。
体に良い脂肪の代表といえば、EPA、DHAの魚脂。
EPA、DHAはオメガ3(n-3)脂肪酸といわれ、α-リノレン酸のえごま油、亜麻仁油と同じオメガ3脂肪酸です。α-リノレン酸の約15%は体内でEPA、DHAへ変換されます。

オメガ3(n-3)脂肪酸は、中性脂肪を燃焼するとか、HDL(善玉)コレステロールを増やしてLDL(悪玉)コレステロールを減らすろか、血液サラサラにするとか、言われています。

私も意識して、料理にえごま油を加えたり、油たっぷりのサーモンハラスを炒め物や汁物に加えるようにしています。褐色脂肪細胞(ベージュ脂肪細胞)が活性化して若い頃よりも脂肪がつきにくくなったという話をしましたが、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取している事も効いているのかもしれません。

さて、オメガ3脂肪酸が、脂肪を燃焼してくれるのは良いとして、体脂肪の燃焼に関してもう少し詳しく、ネットで集めた情報を私なりに整理して備忘録としてまとめてみました。

・贅肉の体脂肪を燃焼する為には、前段階で脂肪を分解する。
・脂肪の分解には脂肪分解酵素「ホルモン感受性リパーゼ」(膵臓から分泌)が働く。
・ホルモン感受性リパーゼは、グルカゴン、ノルアドレナリン、アドレナリン、成長ホルモンなどにより活性化する。
・グルカゴンは空腹時に血糖値を安定させようとするホルモン。インスリンとは逆の働き。
・たんぱく質とオメガ3脂肪酸を摂取すると膵臓がインスリンに代わってグルカゴンを多く生成できるようになる
・ノルアドレナリン、アドレナリンは運動(筋トレ)が刺激となり分泌される。

・ノルアドレナリンは、全身のすみずみにまで張りめぐらされている交感神締の尖端から分泌される。
・成長ホルモンは筋トレ後に分泌される。
・筋トレによる筋肉のパンプアップの疲労物質が脳へと届くと脳は成長ホルモンの分泌が促す。
・成長ホルモンは就寝中、血糖値が高いままだと分泌されにくく、ノンレム睡眠時は成長ホルモンが分泌される。
・中性脂肪(トリアシルグリセロール)は脂肪細胞の中に脂肪滴という形で存在し、脂肪滴の大きさが小さいほど分解(遊離脂肪酸とグリセロールに分解)されやすい。

・脂肪が分解される事で脂肪滴が小さくなって体脂肪が減っていく。
・遊離脂肪酸は血液の流れに乗って筋肉や褐色脂肪細胞に運ばれる。
・筋肉では遊離脂肪酸は主に赤筋線維(遅筋)に取り込まれる。
・細胞(筋肉、褐色脂肪細胞)内に取り込まれた脂肪酸はミトコンドリアで酸化されエネルギーを放出する。→ β酸化、クエン酸回路(TCA回路)
・L-カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ役割を担う成分。
・L-カルニチンの補給には肉類の積極的な摂取が有効。
・肝臓から分泌されるアクチビンEというタンパク質が、脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞の活 性化やベージュ脂肪細胞の増加を促進する。
・遊離脂肪酸の余剰分は肝臓にとりこまれ、中性脂肪に再合成される。・安静時の消費エネルギーの90%ぐらいは血液中の遊離脂肪酸
・軽い運動、長時間運動時ほど、脂質が使われる比率は大きくなる。

さて、話をオメガ3(n-3)脂肪酸に戻します。
オメガ3(n-3)脂肪酸が脂肪分解にどのように貢献するのか?
明快に解明したエビデンス(医学的な研究文献)は意外と少ないみたいです。

そのなかで、京都大学の研究グループによる
魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明

これはなかなか説得力のあるエビデンスですね。

簡単に言うと魚脂(EPA、DHA)の摂取により
・脂肪組織でのノルアドレナリンの放出が増加
・褐色様脂肪細胞(ベージュ細胞)が増加
という事のようです。(詳しくは、上記リンク先を)

結局は、先日も書いた褐色様脂肪細胞(ベージュ細胞)による脂肪燃焼はかなりポイントが高いという事ですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?