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手塚治虫記念館のススメ

こんにちは、さちこです。普段は、外国の方に第二言語としての日本語を教えています。どうぞよろしくお願いします。

先日COSTCOに行ったら、手塚治虫記念館の広告がなぜか貼ってあり、
連れ合いが「行ってみようか」と言うので、「行きたい」と答えた。
手塚治虫作品との出会いを思い出したからである。

昭和な子供時代、子ども会で定期的に新聞や本など紙類の廃品回収をした。
子ども達でご近所を周り、不要になった新聞や本などの紙類を集め、
近所にあった廃品回収業者の建物内で待っている保護者連に渡し、
保護者連はその対価を子ども会の活動費(の一部?保護者連の管理だったのでわからないw)に当てていた。
おかげで、夏のラジオ体操終了時の参加賞、秋の遠足、
冬のクリスマス会(ケーキやお菓子とプレゼント付き)、春の送別会と、
なんやかんや楽しく過ごせた思い出がある。
不要品を集めて売ればお金になることを知った驚きや、
働いて(?)対価を得、自分達のために使えることへの誇りも
初めての経験だった。
あれは、日本中の子ども達の共通体験なのだろうか?

回収品の中には漫画も含まれていて、子ども達は回収の合間に座り込んで読んでは保護者連に怒られたり、怒られるのでとりあえず家に持ち帰り、読み終わるとその次の廃品回収時に提出したりしていた。
わたしもその内の1人で、『海のトリトン』や『テニスボーイ』など、
それまでは知らなかった少し古い年代の漫画や少年漫画を読む機会を得た。
そして当時、夕方の再放送を夢中で見ていた「リボンの騎士」や「ジャングル大帝」、「ふしぎなメルモ」を描いたのも、手塚治虫と知り、驚いた。

手塚治虫という名前を覚え、『ブラックジャック』や『火の鳥』など、
いくつか読んだことはあったけれど、
その膨大な作品数を把握しきれないまま今日に至っていた。

手塚治虫記念館は、兵庫県宝塚市にある。
大阪の人だと記憶していたので、なぜに宝塚?と思ったが、
生まれが大阪府豊中市で、5歳から上京までは宝塚市で過ごしたそうで、
その縁で宝塚に市立の記念館が建てられたようだ。

宝塚市文化創造館の駐車場に車を停めさせてもらったので、
記念館の横を見ながら、玄関に辿り着くことになったのだが、
そのおかげで、キャラクター達による壁の装飾を見ることができ、
気分が高まった。
(そして、noteを書くために再度、駐車場の検索をして気づいたが、
HP上で案内されているルートを通らなかったために、壁が見れたようだw)

キャラクター達の装飾を見ながら進み、建物の正面に回ると、
格好のタイミングで「火の鳥」展が行われていることがわかり、興奮した。

玄関前の30周年の装飾。「火の鳥」展のポスター。そして、大好きだったリボンの騎士。

勇んで入ろうとしたが、火の鳥の像が目に入り、写真を撮りに向かう。

ふと足元を見ると、キャラクター達の手形・足形が。

火の鳥のまであった

入館する前から、ワクワクした。

玄関を入ると、サファイア像など「リボンの騎士」な空間に目を奪われる。
係員の案内でチケットを購入。
チケットには手塚漫画のキャラクターが印刷されていて、一人ひとり違う。
ちなみに、わたしのは『三つ目がとおる』の写楽くんだった。
3回入館すると、次の入館が無料になるポイントカードも一緒に手渡され、
次に来た時にはどのキャラクターのチケットが欲しいかなと、思わず思案してしまった。

サファイアは宝塚市民だそう😳

常設展では、手塚治虫のゆかりの品や作品資料が展示されていて、
その軌跡や作品群を知ることができ、これを機に読んでみようと決意した。

その他にも、企画展の展示があったり、
記念館オリジナル作品などが上映されていたり、
ミュージアムショップがあるのだが、
それ以外にも廊下や壁や天井など、館内の何でもない場所にもキャラクターが描かれていたり、作品の世界観を彷彿させる装飾がなされており、
どこを見てもワクワクした。

さらに、手塚治虫本人や作品の情報、アニメ作品のほとんどを視聴することができるという「情報・アニメ検索機」や、
手塚治虫作品のほとんどが揃っていて閲覧可能という約2000冊の「ライブラリー」が圧巻だった。
英語・中国語・ハングル等の外国語版や点字版も含まれているという。

また、アニメ制作の初歩を体験することができるというアニメ工房では、 鉛筆と、アニメ制作の現場で使用される動画用紙を使い、
イラストをたった2枚描くだけで、
実際に動くアニメーションにしてもらえた。
本当にあっという間に出来上がるのだが、
自分が描いた下手な絵でも動くのを見ると、
笑えるし、幸せな気分になった。
そして、アニメの原理もとてもよくわかった。

いや〜、このような記念館が市立とは、畏れ入りました。
宝塚市立手塚治虫記念館、おススメです!

(お読みくださり、ありがとうございました)

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