どんなこともじぶんたすけ
マインドフルネスに関して、こんなご質問をいただきました。
とっても難しい質問です。
自傷行為に関して、マインドフルネスがたすけになることは、お伝えできます。
相談してくださった方も、そこはご存知で、だからこそお勧めしたいと思っているのでしょう。
でも、それをどうやって勧めるのか、となると…
私は20代前半に、過食をしていたことがあります。これもある意味自傷行為。
今のじぶんが、20代頃の私に会ったら
何て声をかけるだろうか?
どうしてもらったら、うれしい?
という視点で、私個人の考えをお伝えします。
わかってあげようと寄り添う
心配する気持ちから、ダメだよ、ヤメて、と言いたくなります。
でも、グッとこらえて、あなたが苦しくならない範囲で、「今そうである」相手に寄り添ってあげて欲しいと思います。
全て受けとめ、背負う必要はありません。
私にできることと、できないことがあるから。
じぶんを傷つけたらダメだ、ということは本人もわかっています。
わかっているからこそ、止められないじぶんを責めているはず。
それをまわりの人が責めると、もっと辛くなります。
見て見ぬふりをするのではなく、否定も肯定もせず、ただそうであること。
そこを含めてのその方の存在を受けとめ、一緒にいてあげます。
気にかけくれる。
どんなじぶんもそのままに受けとめてくれる。
やさしく見守ってくれる人の存在が、救いになります。
これも、じぶんたすけ
じぶんを傷つける行為も、じぶんをたすけるために行っています。
傷つけているのに?と思うかもしれません。
私の場合は、食べている間だけは、いろんなストレスから解放されました。
イヤなことを考えなくて済むのです。
苦しくって、辛くて、どうしようもないじぶんを、一瞬だけど、たすけてくれています。
ベストなやり方ではありません。
デメリットの方が多いのも確か。
でも、辛い今をなんとかやり過ごすため、じぶんをたすけるための精一杯の方法。
そのことすら否定したら、二重の辛さになります。
だから、責めません。
それくらい辛いし、苦しい。
そんな中、その人なりに精一杯生きていることを認めます。
でも、あなたのことが大好きだから…
もし相手に聞く耳を持ってもらえたらとしたら、衝動的に傷つけて、取り返しのつかないことにならないために、一緒にルールをつくります。
自傷も「じぶんたすけ」であると認め、責めません。
その上で、自傷以外のたすける方法も探します。
ひとつの方法だけでなく、いろんなじぶんたすけを。
できればコストが低く、中毒性がないもの、健康的なものが増えていくことが望ましいです。
相談者がマインドフルネス実践するメリット
相手にしてあげられることは、あなたが幸せであること。
私たちはまわりの人の影響を受けます。
イライラする人が側にいたら、イヤな気持ちになるように、あなた自身の心が安定していると、相手の心も落ち着きます。
私自身、マインドフルネスを実践するうちに、末娘の情緒が安定しました。
不安で心をコントロールできない時があり、薬の服用も検討されていた末娘です。
娘にアプローチしていた時は、全く変化しなかったのに。
相手を変えようとすると、上手くいきません。
相手も事情があって、そうなっています。
良かれと思ってのことですら、じぶんを否定されるのでは?と不安になってしまいます。
マインドフルネスは変えようとしません。
今ここにあるものを受けとめる練習。
続けるうちに、起きていることをジャッジをせずに、そうなんだね、とやさしく見守ることができるようになります。
それは、対人関係においても然り。
相手の存在そのものを受けとめられるように。
不思議なのですが、変えようとしなくなったら、変わります。
あなたが幸せであること
最後に、繰り返しになりますが…
あなたが幸せであることが、相手のお役に立てます。
あなた自身の心が穏やか。
相手を責めたりせずに、やさしく見守れる心の余裕がある。
今の相手の状況を受けとめつつ、その方の人生を信頼できている。
待ってあげられる。
そんな方が側にいてくれたら、うれしいですよね。
これが良いよ、と勧めてくれたものも、信じてやってみようと思うかもしれません。
でも、その方にはその方なりのタイミングがあります。
そこは大らかな気持ちで見守ってあげて。
何よりも気にかけてくれるあなたの存在自体が、すでにその方の救いになっていると思います。
以上です。
やさしさあふれるご質問を、ありがとうございました。お役に立てれば、幸いです。
ですが、全くもって、十分ではありません。
これを読んでいるあなたの智慧もお借りしたい!
ご意見、ご感想をお待ちしております。
みんなで一緒に生きやすい世の中にしていきたいです。
こちらの本もおすすめです。
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