宝石は石。
なのに「宝」がつくことで、急に市場で価値があるとされます。
私は若い頃、宝石みたくなりたかった。
ただの石ではなく
輝いて、大切なものとして
特別扱いされたい。
自分磨き、というコトバがあるように、磨いて努力すれば、何か輝くものが出てくるものだと思ってました。
頑張りすぎるから生じる痛みも、削る時には必要なもの。
それを向上心と呼んでいました。
良い評価をもらえたこともあります。
でも、それですら怖かった。
私はただの「石ころ」
バレたら捨てられちゃう。
背伸びをするのに疲れました。
もう石ころでいい。
ただの石でいた時、私を見つけて拾ってくれる人に出会いました。
何だかとってもステキな石って。
その時、私はその人にとっての宝石になりました。
ダイヤモンドみたく、世の中みんながそう思っている、という理由ではなく、子どもの宝物みたい。
他からみたら、ただの石。
それでいい。
市場価値では測れない。
私はその人だけの宝物であることが、うれしくて幸せです。
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