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お店からの予約キャンセル依頼でお客(ぼく)のきもち

予約のキャンセルが相次いでいる。ひとりの客(ぼく)として感じたことはふとTwitterにもはきだしていた。

本当であれば今週末はレストラン”L'Effervescence”へ訪れる予定だった。
2ヶ月前に予定をたてて妻と2人で大切なディナーの予定だった。つい1週間前にはアジアのベストレストラン50にも選ばれ,その料理の世界観に触れてみたかった。昨日お電話をいただきお店を休業する関係で予約はキャンセルするとのこと。

本当であれば先週末は能を観に行く予定であった。
能の大曲「道成寺」
能師の登竜門といわれている。つまり登竜門に挑む人がいないと演じられない。昨年からずっとこの道成寺の演目が開催されないか確認していたが,開催数も年間数回ですぐに満席になるため,今回チケットがとれたのは奇跡的だった。つい先日メールで連絡があり,1年後の2月23日まで延期するとのこと。

ほんとうは3月に予定していたあれこれがキャンセルになったいま,なにを思うか。

これはこれでなんだか嬉しい,にやついたような気分なのである。
あの料理をまだ体験することができない。
あの大曲をまだみることができない。

なにか大きなちからによってまだそれを味わうことははやいと言われているような。
そこにある圧倒的なコンテンツの力を強く感じます。

そしてそれを作り上げる能師のみなさま,料理人のみなさまを尊敬している。1年後までお稽古はまだ続くし,お店を閉じなければならないいま,それをつたえることはかなわないけれど心から本当に応援している。

「おあずけ」後がとても楽しみだし,もはや「一生おあずけ」でもそれはそれでいいです。

行けても嬉しいし,行けなくても嬉しい。

お客(ぼく)として最高のシチュエーション!

と最近は家で叫んでおります。


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