大量の金柑が届き,金柑の甘露煮を作って料理人に思いを馳せて,泣いた。
妻の実家から大量の金柑が届いた。
大量だ。
私も妻も金柑は昔から苦手で,さてどうしようかと悩むこと一日。
我が家では在宅勤務中のランチ開拓が流行中。そんな折に出会った金柑の甘露煮。口の中でとろける金柑。
これだ!
早速お家に帰るなり仕込みを始めるわたし。
まずは金柑に切れ込みを入れて,
中の種を一つづつ取り除いていく。
そして沸騰させたお湯でアクを抜いて,
皮が柔らかくなってきたところで,
とうきび糖を投入。
煮る。煮る。煮る。
そしてできた。
ああ,これだ。
そして同時に涙がこみ上げてきた。
ああ,これだ。
あの料理人が私のために,コースの中の,たった一皿の,たった一部分に対して,これだけの手間をかけて仕込みをしてくれているんだ。たったの一口。
それでもその料理人は季節を考えて,手間をかけて料理を差し出してくれた。
大量の金柑が届き,金柑の甘露煮を作って料理人に思いを馳せて泣いた,はなし。
こつこつ更新します。 こつこつ更新しますので。