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3.11に寄せて思い出の棚卸し。5年前の今日,僕は中国にいた。

3月11日はとても特別な日。一日をどう過ごしていたか,振り返る特別な日になっています。思い出を棚卸して,自分史から人生の歩くスピードを確かめる。

そんな感覚をグリーンズの植原さんのツイートで再認識。

例えば5年前の僕は中国にいた。
中国での持続可能な農業の勉強を行う目的で大学から派遣された。
派遣先は雲南省昆明。
ベトナムに近く気候は温暖。春の都と呼ばれるほどには,いつきても眠くなるような暖かな町。少数民族が多く暮らす省。
そんな街に降り立ったのは午前1:00. がらんとした高速道路をとばすマイクロバスは[ am2:14 ]と照らしている。

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結局ホテルについたのは午前3:00。一日の日記をそれからまとめて翌朝目が覚めたのは10:00だった。

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ホテルについたときは真っ暗だったので気づかなかったが,窓を開けてみると向こう側に高層ビルが立ち並ぶ一方でホテルの周りは雑居ビル。ジットリとした場所であることを反射的に感じると同時に,ああここは中国なんだということをゆっくりとかみしめていく。ルームメイトはまだ寝ている。

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次の日には巡検がスタート。山奥まであるき,どのような植生かを目に刻んでいく。現地の学生と協力しながら,大学に戻っては水質の調査を行う。

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二週間くらいの短期間で濃密な時間をすごすと,さよならの瞬間がなんとも切なくなる。そしてこれが最後に中国の学生と会えなくなった瞬間。出張の仕事でもそう。これからの人生で再会することはないのかなんて想像する。

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5年前のこの瞬間の感情はこうだったなあ,なんて鮮烈に思い出す。こんな風に自分の思い出を棚卸しする3月11日。
2011年から9年目の今年は,自分の死よりも他人の死の方が怖い,と感じている。それでもいつか出会ったときの可能性にかけて,僕たちは出会っていくんだろうな。鮮烈な思い出の棚卸し,2020年3月に人生の歩幅を確かめよう。

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