トーキョースパイスが呼び起こすインドの記憶
スープカレーを作ろう。
我が家のカレーはスパイスから。
・ターメリック
・クミン
・レッドチリ
・シナモン
・クローブ
を適当に配合する。黄金の配合比なんてものはない。
なんとなくですごく美味しいものができるからカレーはすごい。
毎回違った風味になってその理由を考えるのもまた楽しい。
そしてこんなカレーを食べながら、ある写真を見返していた。
2年前の今ぐらいの時期、大学の卒業を控えてインドにいた。
こんなドミトリー安宿に泊まりながらその緊張感さえニヤリと楽しんでいた自分の感覚が鮮明に思い出される。
ニューデリーでの生活をしばらく楽しんだあと、ホコリまみれのタクシーと、混雑する二等車でAgraという街まで出かけた。
Agraへは3時間もあれば着いた。まず向かったのは今晩の宿。現地在住のインド人の家。おおきな家の一部屋を貸してもらうことになっていた。メイドさんもいるくらい、インドではかなり裕福な方の家だった。
奥にいるピンクの布を掛けているのが家主。そして手前の女性がメイドさんだ。着いたのは昼間の14時くらい。移動でかなりぐったりとしていたので目が覚めたのは18:00。
そしてダイニングに向かい夕食をご一緒させていただくことに。
そう。
東京でカレーを作りながら思い出していたのはこの夕食。
スパイスの効いたカレーと、スパイスの効いた米、チャパティをみんなで囲む。
旅の話などしながら、ふと気づく。メイドさんも一緒に食べたらいいのに。そんなことを提案したときの、会話の流され方。
聞こえないようにふるまうメイドさん。
そんな夕食のことを思い出していたんだ。
こつこつ更新します。 こつこつ更新しますので。