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写真家ソール・ライター いとあはれ

わび・さび in New York.

渋谷で開催中のソール・ライター展行ってきました。

私なりの絵画と写真の違いの解釈は,

絵画や彫刻は,
ピュアな創造物である
思考する隙がある

一方で写真は,
量産が可能である
現実であり隙がない

と思っておりました。

が,今回ソール・ライターの作品で写真を見る目が変わりました。
感じたのはわび・さび。
ぎりぎり顔が見えないとか,ぼやけているとか,
写真に映る対象者は,具体的な人ではない。
もしかしたら鑑賞者自身かもしれない,
というところまで感情移入できる。

そして多くの写真は,
窓や格子を介して撮影されている。
その瞬間にそこに間違いなく存在した誰か。
でもそこには偶然で一瞬の儚さがある。

考える隙をあたえることで鑑賞者の内面に直接呼びかける,わび。
そこにあるのは美しい現実世界なんだけど,どこか悲しみや喜びを示唆させる,さび。

写真は主にNYで撮られている。

わび・さび in NYですね。

永遠のソール・ライター
2020/1/9~3/8 (1/21・2/18は休館日)
Bunkamura ザ・ミュージアム
10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)


こつこつ更新します。 こつこつ更新しますので。