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今でも新しいことを始める時に大切しているのは「守・破・離」のプロセス

みなさんこんばんは!
ショーゴです。

僕は社会人になってから10年ほど総合職採用からのゼネラリスト畑を歩んできました。そのプロセスでジョブローテーションさせて頂いた部署・職種はいつの間にか十数職種を超えていました。

●パチンコ店ホール
●広告宣伝
●マーケティング
●人事
●書類事務
●広報
●接客教育
●購買
●社長秘書
●プロモーション
●ダイレクトマーケティング
など

最初こそプレイヤーとして異動していましたが、キャリアを重ねるに従って管理職として立て直しを命じられてスライドするような機会もありました。

こうして何度も「新しい仕事」に取り組む機会があった僕ですが、幾つになっても新しい仕事に取り組ませて頂く際に大切にしていることがあります。

それは「守破離」です。

守破離
日本の茶道や武道などの芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つであり、それらの修業における過程を示したもの。
日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表している。
Wikipediaより

今に至るまで「物事を学ぶ時の姿勢」として師匠に教わった守破離の順で取り組んでいくことを守り続けてきたわけですが、今回は守破離とは何なのか、仕事の場面でどう活かしていくのかについてまとめてみました。
新入社員の皆さんをはじめ、新しいことに取り組まれている方の参考になれば幸いです。

守破離の第一段階「守」
師匠に言われたこと、師の流儀・型を習い『守る』こと。

仕事の場面で置き換えると、上司・先輩のやり方を真似ること。
仕事の基本・基礎を守り、学んだこと(基本・基礎)を実践する段階です。

最初から自分のやり方でやりたい人もいると思いますが、最終的にそこに到達するにしても、初めはまずこれまでのやり方を学び、そのままやってみる。それが自分のやり方と対比する物差しにもなります。

前述した通り、僕は管理職として他部署に異動することもありましたが、その場合でも必ずその部署の一番基本的な仕事を出来るようにメンバーから教わるようにしていました。

メンバーからすれば自分たちの仕事をやったことがない・わかっていない管理職にマネジメントされるのは納得がいかないと思うし、何か業務改善をしようとしても、今までのやり方とその意図や目的を知らずに変えてしまうと改善ではなく改悪になることもあると思うので。

二段階目の「破」
師の流儀を極めた後に、他流も研究すること。
その型を自分と照らし合わせ、自分に合ったより良いと思われる型をつくることにより、既存の型を『破る』こと。

仕事の場面に置き換えると、独自の工夫をしてみること
仕事の基礎を少しずつ「破り」、試行錯誤をしながら自分流のスタイルに挑戦する段階です。

上司や先輩、前任者のやり方・基本を完全にマスターした上で、もっと良いやり方がないか、より効率が良い・効果が高いやり方を模索し、新しいやり方をつくっていくということですね。

実際の仕事ではこの「破」までを繰り返していくことが大切だと思います。
守で学んだことをそのままやり続けるのではなく、競合や顧客の変化を掴み、新しい技術などを取り入れて改善し続けていく。

これが出来れば、仕事人としてはある程度一人前になれると思います。
え、まだ二段階目なのに?と思うかも知れません。
でも実際そう思います。
なぜなら、三段階目は特別だからです。

最後の段階「離」
自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと
師匠の型、そして自分自身が創り出した型により、自分自身とその技について理解し尽くし、型から『離れる』こと。

仕事の場面に置き換えると、基本を踏まえつつ完全オリジナルに進化する
仕事の基礎を変革して「離れ」、上司や前任者から学んだことから大きく進化する段階です。

独自の境地、とあるように、離は「改善」という段階に留まらず、ある意味これまでのやり方を全否定した新しい方法への進化とも言えます。
ただ、それはやり方としては全否定でも、目的や意図は踏まえているといったことです。

例えば、採用業務を守破離で表現すると以下のような違いになります。
目的▶︎会社の未来を担う自社にマッチングする新卒者を一定数採用する
守:前任者のやり方をそのまま真似る・学ぶ
→大手ナビを契約し、合同説明会で集客して単独会社説明会に呼び込む
破:前任者のやり方をマスターした上で改善していく
→大手ナビのプランを変更する、出展する合説を減らし、学内説明会メインにする
離:これまでのやり方をほぼ全て辞め、新たな採用手法で質・量とも高める
→大手ナビを解約・合説にも出ない。SNS運用・無人島インターンシップを展開して興味を持ってくれた学生で学生人事部を組織、学生同士の紹介採用をメインにする

違いが伝わりましたでしょうか。
破が守で学んだ基礎の「改善」であるのに対して、離は完全に「自己流」であること。ただし、その新たなやり方も元来の目的には沿っていてより高い成果を生み出す為のものであるというのがポイントです。

いかがでしたでしょうか。
僕自身もどの仕事でもいつも「離」までたどりつけるわけではありません。
ただ、必ず「守」から始めることで「破」には辿り着くことができ、「離」を目指し続けることで、時にその領域に手が届くこともあります。

世の中には我流でいきなり「離」にいける人もいるかも知れません。
その人はいわゆる天才なんだと僕は思います。
でも、僕のような凡人でも適切な段階を踏めば、離にも届くことができる。
そう思い、日々守り続けています。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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