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いまだけダブチ食べ美vsなっ得59円男

ダブチこと、ダブルチーズバーガー
マクドナルドのWEB広告キャラクター「いまだけダブチ食べ美」の活躍もあり、最近ダブチが妙に気になっている。気になるくらいならさっさと食べればいいのに、なぜかダブチに対して少し抵抗を感じてしまう。この抵抗の正体は一体何なのか、考えてみた。

思い当たるのは、約20年前、あの「ハンバーガー59円、チーズバーガー80円」の時代だ。学生時代、500円もあればハンバーガーを食べきれないほど買えた、いわば伝説的なデフレ体験。
これを味わってしまったせいで、現代のマクドナルドの「適正価格」がどうしても感覚的に掴めない。特にダブルチーズバーガーに関しては、今でも「チーズバーガーを2つ買った方がお得じゃないか?」という素朴な疑問が消えない。
食べるには困らないくらいは給料をもらっているが、マクドナルドにだけはセコ~い男になってしまう。

「いまだけダブチ食べ美」がアナログテレビ風の画面で踊りながら、「嬉しくなってつい踊っちゃうんだ」という懐かしいドナルドのセリフを口にしている。
これは現代の若者向けというより、むしろ私の世代へのメッセージに思える。だが、59円ハンバーガー時代の記憶が強く魂と胃袋に刻まれた私にとって、かわいいダブチ食べ美のダンスですら、どうにもノリ切れないのが正直なところだ。

私と同世代の人たちは、今のマクドナルドをどう思っているのだろうか?と、たまに考える。
いまどきの若い人たちは、サブスクで動画もゲームも携帯のインターネットも使い放題で、なんだか得しているな~と感じる。一方で、ハンバーガーに関してだけは「俺の時代は59円だったんだぜ」と得した気分になれる。この得した気分――いや、もはや呪いのせいで、ダブチを素直に食べられない。

そんなことを考えているうちに、もう11月17日だ。「いまだけダブチ食べ美」のCMは10月23日から放送されていたけれど、気がつけばもう1か月近く経っている。
もうすでに食べ美もダブチの事なんか忘れてすでに次の「三角チョコパイ」に意識が向いているのかもしれない。

光陰矢の如しとは、まさにこのことだ。
気づけば2024年も終わろうとしている。
早すぎないっすか?本当に。やんなっちゃうわね~~~~。

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