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コウモリ構文【ドイツ語】Fledermaus(『ホビットの冒険』)

コウモリ構文【ドイツ語】Fledermaus(『ホビットの冒険』)

どろぼうの腕を買われてドワーフの一行に加わることになったビルボは、夜道で斥候役を押し付けられる。トラブルがあって戻ってこれなくなったら、「メンフクロウの鳴き真似を2回、シロフクロウの鳴き真似を1回して知らせろ。そしたらこっちでできることをしてやる」と言われて送り出された場面である。そんなむちゃな。

Fledermaus (コウモリ)は「羽ばたくネズミ」というような意味で、なるほど、ネズミに似てな

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ドイツ人にとって ge- は空気みたいなものなのか【ドイツ語】Geraschel(『ホビットの冒険』)

ドイツ人にとって ge- は空気みたいなものなのか【ドイツ語】Geraschel(『ホビットの冒険』)

13人のドワーフとホビットのビルボが、冒険の旅に出かけて、初めての困難にみまわれる場面。

擬音語・擬態語がテンポよく、コミカルに使われている。気になるのは、すべて動詞の過去分詞形から派生しているように見える点だ(rascheln〔ガサガサいう〕なら過去分詞形は geraschelt, schimpfen 〔文句を言う〕なら geschimpft)。

オノマトペにいちいち ge- がついているの

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