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いつもまにこんなにも堕ちていたのか・・・

私はとても幸せ者だ。

「冷凍食品買いすぎないで〜」なんて言いながら買い物したり、コンビニのカレーパンを「美味しい!」と感動しながら一緒に食べたり、100円ショップで買った造花を「綺麗だね!」って言ってもらえたり、「洗濯物がカビ臭い〜!」と愚痴を言い合ったり。

大切は人とともに過ごすだけで、とても幸せを感じる。感じている。


若かりし頃は、「近所のスーパーやコンビニなんて行かないわ!」と言ったり、100円ショップなんてもってのほか。洗濯物も無駄にクリーニングに出したりしていた。

化粧品はデパコス一択。バッグなブランド必須。10万円以上のコートしか着ないと言い張っていた。

プレゼントはブラントアクセサリー!赤い箱に入っているのがお気に入り。

パートナーに求めるのは1に経済力。2に経済力。3に経済力。

私を幸せにしてくれる、私を満たしくれる、装備をたくさんくれ。

私を強くしてくれる武器を、たくさん与えてくれ。


だったはずなのに・・・


今の私は、コンビニの駐車場で食べるオニギリが美味しい。近所のスーパーで一緒にカート押しながらお肉を選ぶのが楽しい。化粧品はドラックストアで補充できることが条件に変わった。在宅になってからはコートは不要、洋服はファストファッションで問題ない。

彼が「美味しそうに食べてるね〜♪」とオニギリを食べている私をみて笑っている。

「お菓子も買っていいかな?」と遠慮がちに聞いてくる彼に「2個だけね」と伝えると嬉しそうにおせんべいを選びにいく。

彼が「今日、お化粧のノリいいね!お肌ツヤツヤじゃん!」と褒めてくれる。

彼が「新しいワンピース、綺麗な色だね!」と嬉しそうに笑う。


私は幸せ者だ。

彼が幸せをたくさんくれるから。

幸せという名のプレゼントを毎日毎日くれるから、私の幸せの器がパンク寸前である。


きっと私は『1000万円以上の高級車(想像にお任せします)』を手に入れても、彼がいなければ幸せとは感じない。今なら断言できる。

キレイな洋服を着て、高級レストランでお高い料理を出されても、彼がいなければまた行きたいとは思えない。

数十万円のジュエリーを身につけても、心が晴れることはない。


あぁ・・・、いつも間にこんなにも堕ちていたのか。


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