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12/22 BGM的アンビエント・ライブ ▶︎ 築150年 🐓のいる古民家カフェBOBOBO

2024年12月22日(日)、古民家カフェ「BOBOBO(ボボボ)」にてアンビエント・ライブを開催しました。今回の記事では、

・このライブがどのように実現したか
・当日の様子

などを中心に詳しくお届けします。

▼古民家カフェBOBOBOについては下記をご覧ください

▼ライブの告知は下記をご覧ください

【 イベント概要 】

日時:2024年12月22日(日)
場所:コミュニティカフェ&ギャラリーBOBOBO(ボボボ)
演奏時間:12:00〜17:00
出演:NicaFelt、The Idaciman(from United States)
入場:カフェメニュー 1オーダー

お客様が集中して聴くような通常のライブではなく、

演奏はあくまで
BGM的な位置づけにし、
普段のカフェのように
おしゃべりやリラックスした
時間を楽しむスタイルのイベント

です。

音楽に興味がある方には演奏を聴いていただけるほか、希望があれば自由にセッションにも参加していただけるようにしました。

演奏とBGM、ステージと客席、出演者とリスナー、

「演奏とBGM」「ステージと客席」
「出演者とリスナー」の境界を
曖昧にし、雰囲気そのものが
音楽となる“アンビエント”をテーマ

にした自分にとって初めての試みです。

【 開催経緯 】

BOBOBOとの出会いは2024年7月、Google Mapで偶然見つけたことがきっかけでした。

初訪問時、店主のダイさんとケイティさんが気さくに話しかけてくださり、温かい雰囲気に惹かれました。その後も月1回のペースで訪れるうちに、カフェのメニューや空間がますます好きになり、

「ここでアンビエント・ライブが
できたら最高だろうな」

と思うようになりました。

しかし、

「自分は無名のアーティストだし、
きっと断られる」と勝手に
思い込んでしまい、

相談する勇気が出ないまま時間が過ぎていきました。


・・・

▶︎ モヤモヤしたまま…でもライブしたい

10月1日、「このままでは絶対に後悔する」と思い、その時に自分が叶って欲しいことをとりあえず紙に書いて机に貼ってみることにしました。

毎日その紙を眺めながら
妄想を繰り返していましたが、
現実は変わりません。


10月も終わりに近づき、

このまま年内までに相談しなかったら
一生後悔すると思い、

どうせ断られるのなら、実際に相談して断られた方が、かえって気持ちがスッキリするかもしれないと思い、BOBOBOにイベント開催について相談のメッセージを送りました。(もうカフェに行けなくなるんじゃないかと怖い気持ちがありましたが…)

▶︎ ダメもとで送ったメッセージ

送信後、「ぜひお願いします!」とお返事をいただけた時は「え、ほんまに?」と逆に疑ってしまったくらい信じられませんでした。

大好きなBOBOBOの空間で
アンビエントを演奏できる…
まさか…夢が叶うかもしれない

と震えました。

▶︎企画書作成、打ち合わせ

打ち合わせの日が近かったので、目的、自己紹介、イベント概要、演奏スタイル案2つ、集客・宣伝、機材などをまとめた企画書を急いで作り、修整を繰り返しました。

打ち合わせでは、ドキドキしながら内容をお伝えすると、BOBOBOのダイさんとケイティさんは共感してくださり、具体的な演奏場所やタイムスケジュールなどの詳細がスムーズに決まりました。

この時、筆者の頭の中ではもうすでに当日の様子がありありと、まるで妄想が現実であるかのように描かれていました。

おかしな話ですが、

この時すでにライブをやったかのような感覚になっていて、心が幸せで満たされていました。


・・・

【 出演者を増やしたい 】

ライブの開催は決まったものの、

12:00〜17:00という
長時間の演奏を一人で
続けるのは厳しいかもしれない

と思い、他のアーティストに声をかけました。

最終的に、アメリカ出身のThe Idaciman(ザ・アイダックアイマン)さんにご参加いただくことになりました。

彼の楽曲は、私の作曲の師匠の雰囲気に近く、どこか懐かしさを感じさせるものでした。ちなみに、日本での初ライブがこのイベントとのことでした。

【 当日の様子 】

当日は11:00に会場入りし、お店からお借りした長テーブルの上に機材をセッティングし、サウンドチェックを行いました。

室内は薪ストーブの暖かさに包まれ、

心地よい空間が広がっていました。

画像に写っていませんがテーブルの下に
ミキサーやMIDI THRU BOX、ペダル、小型楽器を置いています。

ちらほらお客様が来られる中、12:00前くらいからなんとなくNicaFeltの演奏を開始。

カリンバやコシチャイムの音をループさせながら、ピアノを即興で弾くスタイル。音量を抑え、BGMとして空間に馴染む演奏を意識しました。

YAMAHAのモニタースピーカーHS5が古民家の響きと絶妙にマッチし、柔らかく温かな音空間が生まれました。

電子楽器中心のライブですが、

まるでアコースティック楽器を
アンプラグドで演奏しているような
やわらかい質感

だったと思います。

13:30、The Idacimanさんが来られ、セッティング後、1時間ほど演奏をしていただきました。

ラップトップでトラックを再生し、
KORG minilogueを手弾きしての演奏

穏やかな音の輪郭。往年のアンビエントを彷彿とさせる優しくピースフルな雰囲気の楽曲がBOBOBOの空間を包み込んでいくのが印象的でした。

演奏後、The Idacimanさんに声をかけ、楽曲の素晴らしさを伝えるとともに、急遽セッションへの参加をお願いしたところ、快く承諾していただきました。

ということで、その後、

ぶっつけ本番でアンビエント・セッション。

キーは決めたものの、音やフレーズがぶつからず、

以前にセッションをしたことが
あるような演奏しやすさ

があり不思議な感覚でした。(The Idacimanさんが筆者の演奏に合わせてくれたおかげです)

予定外のセッションがあるのもライブならでは

▶︎ 演奏してくれる人が少しずつ増えて

この日は誰でも簡単に音が出せる小さな楽器をいくつか用意していました。

演奏が店内のBGMとして馴染んできた頃、少しずつ演奏に参加してくれる人が増えてきました。

下記投稿のふたつ目の動画では

BOBOBOの店主ダイさんが
スパークシェーカーで演奏に参加

してくれました。

model:cyclesのビートを流しながらエレピを即興演奏してのセッション。自分では珍しい

少しFunk寄りの雰囲気

になりました。

お店に来た小さな女の子が「演奏したい」と言って一緒にキーボードを弾いてアヴァンギャルド的なセッションをしたり、演奏をしている部屋の隣に楽器を持って行って音を出してもらったり、

音楽が自由であることを
象徴するようなシーン

がありました。

・・・

【 ライブを終えて 】

BOBOBOの看板メニューのひとつ自家製スコーン
クリームとジャムのコンボが最高

良かったこと
・勇気を出してイベント開催を提案したこと
・音量などBGM的なスタイルのライブにしたこと
・たくさんの人と交流できたこと

悪かったこと
・思いつきません(それくらい良かったから)

「アンビエント」は音楽に詳しくない方にはイメージしにくいかもしれません。

しかし、BOBOBOのような色々な方が訪れる

オープンな場所でアンビエントを
演奏することで、言葉よりも
実体験として音楽を伝えることができる

と感じました。

アンビエントを「雰囲気の音楽」と一言で言うと簡単かもしれませんが、言葉よりも

音を体感してもらうことで、
感覚として伝わる

と思っています。

さらにいうと、

人それぞれが持っている
雰囲気そのものを
楽器を通して互いに調和すること

が、アンビエント音楽の魅力のひとつかもしれません。

そこには年齢や性別、国籍、価値観の境界はなく、

音を通してそれぞれが
「ありのまま、その場にいていいんだよ」
という安心感

が自然に生まれると思います。

サポートしてくれたTINÖRKSのメンバーの
雫もメタロフォンでセッションに参加

他人に合わしすぎず、かと言って自分だけを表現するわけでもない。

穏やかに漂い、現れては消えていくようなゆったりとしたアンビエントならではの効果を使うと、

初対面の方同士でも
調和しやすい=交流しやすい
雰囲気を作れる

とこのイベントを通して改めて気づくことができました。

BOBOBOの空間に穏やかでピースフルな気持ちが満ちて幸せでした。

ライブをお聞きいただきましたみなさま、共演者のThe Idacimanさん、BOBOBOのダイさん、ケイティさん、本当にありがとうございました。

そしてたくさんサポートしてくれた雫にも心から感謝しています。
ありがとう。

お読みいただきまして、ありがとうございました。

・・・

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補足:

「こうすればさらに良かったのでは」と感じる点がいくつかあり、もし次回があればぜひ実現してみたいと思います。

▶︎ テーマごとにセクションを分ける

長時間の演奏だったため、例えば「このセクションは生楽器をループさせることをメインにする」「次のセクションはmodel:cyclesのトラックをメインにする」といった形で、

セクションごとにテーマや
特色を明確に分けて
メリハリをつける

と、BGMとしての雰囲気を保ちながらも

ライブ感やエンターテインメント性を
より高められた

ように思います。

▶︎ セクションの終わりに内容の解説を加える

セクションの合間に、「この音はこうやって作りました」や「こういう機材をこういう風に使いました」といった内容を、

聞いてくださった方との
交流を交えながらお伝えする時間

を設けたいと考えました。

ステージと客席の境界が曖昧であることの良さを活かし、

演奏者とリスナーが
自然にコミュニケーションを
取れる機会をしっかり確保すること

で、BGMとしての演奏であってもライブ感を高めることができるかもしれません。

また、演奏者ならではのこだわりや視点を共有することで、

音楽の聞こえ方が
さらに豊かになるのではないか

と思います。


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ぼんちゃん
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