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若者たちの事情 2020年12月27日

 フランスはそもそも日本に比べると失業率が高く、特に若者の失業は社会問題にもなっている。
 身内の20代でも、働いていないとか、もうすぐ辞めるとか、かなり転々としてるとか、そういう話題には事欠かない。
 仕事がぜんぜん見つからないわけではないが、内容に興味が持てなかったりすることも頻繁で、学校に戻って教師になる、と決めたレイのいとこもいる。
 今年いっぱい、アルバイトのような仕事をしていたが、来年からはおもしろそうな仕事ができると決まっているポールは、今度こそ長続きするといいのだけれど。前回、彼女のコネで入社したところはすぐに辞めてしまった。なんとなく違うとかいう理由だと人づてに聞いて、そんな理由?大丈夫なの?と不安を覚えたが、コネだけに本心はなかなかさらけ出せなかっただけかもしれない。
 短期間で辞めていても、いくつか仕事をすると、失業保険の受給資格ができ、しかも割と長期でもらえる。ポールの場合はすでに1年間は働かなくても大丈夫なのだそうだ。コロナがあるから、ひょっとするともっと長くもらえるかもしれない。
 資格があっても受給しないでアルバイトを続けてきたが、最低賃金しかもらえないから、失業保険より月150ユーロくらい多いだけなのだそうだ。
 そんな話を聞くと、もう全く働かない方がましだと思う若者がいっぱいいても、責める気になれない。
 それでもがんばったポールは偉い。一緒に暮らす彼女が銀行員であるし、なーんもしないというのも格好がつかなかったのかもしれない。立派だ。超美人で気だてのよい彼女がいるだけのことはある。


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