手紙の返事 第12話
そういえば、さっき騒いでいたけど、
なんて言っていたんだろ
珍しい名字とかって
まさか…!!
えっ
記憶が甦った途端に、少女は廊下で叫んでしまった
何?何があったの?
ううん、何でも無い
足早に通り過ぎることにし、その場はいなくなることにした
~~~~~~~~~~
練習が終わって
ねえ、さっき何があったの?急にびっくりして
ううん、何でも無いの
そう、ね、さっきの手紙だけどね、この名字って分かる?
多分… こう読むと思う
ふうん、…ひょっとして、知り合いか何か?
え、どうして!?
念のため、見てみてよ
…違う人みたい
えっ、違うの?
うん
何で?
あたし、ここの市に知り合いいないし
えっ、そうなの?
うん
それもその筈、少年は塾の帰りに市外のポストに
投函していったのだ、フェイントをかけたのだ
だが、どうやらそれは裏目に出てしまったようである
その時は、これで済んだかに見えた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?