創業2年目にしてようやく形だけでなく心が社長になった話。

創業1年目は、とにかく「今の自分にできること」に必死に取り組んでいて、目が回るほどの忙しさがあった。自分の作った事業なんだから、チームメンバーの誰よりも働かなきゃ…という想いが強かった。

でも。そもそもわたしが起業をしたかったのはお金持ちではなく「時間持ち」になりたかったから。
こどもとの時間、夫婦の時間、勉強の時間、ひとりになる時間、仕事の時間、どの時間も十分に確保したかった。

しかし、直面したのは「ある程度お金がないと、時間はもてない」ということだった。なので創業1年目はとにかく時間持ちになれるように必死に売上をつくる努力をした。

小さな事業なんだけど…当然、事業が黒字化するまでは赤字続き。サラリーマンのときのような「働けばお金になる」というような常識は通用しない。「自分のお金を払って（事業への投資）仕事する」そんな状況が1年以上続き、そのストレスは相当なものだった。（必死すぎて自覚はあまりなかったんだけど…）

自己資金が底を尽きそうだな…と思っていたぎりぎりの時期はとにかく白髪がとまらなくて、若いのにストレスで白髪で真っ白になったお父さんのことを思い出した。
（お父さん、家族みんなのためにストレスと戦って一生懸命お仕事してくれてたんだなぁ…ありがとう。）

ようやく創業2年目にして事業が黒字化し、あんなにとまらなかった白髪がピタッと生えなくなったとき「あ、やっぱり老化じゃなくてストレスだったんだな〜」と思った。

時間にも変化があった。
ありがたいことに、事業へ共感してくれる超素敵な仲間たちがいるので、事業のためにやるべきことをみんなで手分けしており、すこし時間には余裕が生まれてきた。

赤字でお金が厳しくても、時間を手に入れるためには「自分だけが働く」という状況を打破する必要があった。だから、仲間づくりや、仲間との関係性、仲間の成長、チームワークには、多くの時間とお金を投資してきた。

その甲斐あって、ようやく創業2年目にして時間が生まれてきたのだと思う。
（時間を作るために、やってきたことは小手先の時短スキルだけにとどまらず、健康への投資や”やらないこと”の取捨選択、資産運用などいろいろあるので、これはまたいつか書こう…）

ところが。
自分が望んで作った「時間」なんだけど、想像以上に時間が出来すぎてしまって、なんとも言えない不安に襲われた。

「仕事してなくて大丈夫かな？怠けている？」
「こんなにやることないってなんかサボってない？」
「私って需要ないのかな、人気ないのかな？」

いやいや、ちがうよね。自分で時間を作ったのよ、必死に。

ここで、私の目の前には2つの分かれ道があった。

1つは、やることを見つけて仕事する道。事業を進める上での改善点を洗い出したり改善に向けて手を動かす。お金をかけすぎてしまっているところを、自分が巻きとり経費を削減する。

2つ目は、未来を作りにいく道。魅力的な事業作っていくための知見をつけたり（いろんな起業家の方にあって話したり、勉強したり）、なにがあってもストレスで死ぬことなく、大切なひとや仲間たち、ひまりっこを守っていくことのできる強さ（心身の強さや資金など）を身につけること。

わたしは、少し迷いながらも2つ目の道にすすむことを心に決め、大きく振り切ることにした。

それからのわたしは、
・大切な人たちのチャレンジを見守り、応援できるような潤沢な資金作りをしていくこと
・わたしの背中を支えてくれている仲間たちが、険しい道でも歩きやすいようにどんどん道を切り開いていくこと
・敵ではなく、己に負けない心と体作りをしていくこと

これらに力を注ぎ日々を生きています。

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2023年8月4日のささまるより

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