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「自己管理できない」とかうっせえわ

いきなり刺したタイトルですみません。

でも、太っている=自己管理できてない、って思われるのがイヤで、自由に食べられない人が、わたしの体感としてかなり多いもので。

でもね、こういうのもOKなメディアがnoteだと思うので、あえて書かせてください。

◆自己管理できてないって、そもそもなに?


いまの日本でね、「自己管理できてない!」って問題になるのって、だいたいこの3つだと思うんですよ。

① 時間
② 体
③ 感情


「時間」は、待ち合わせやミーティングにおくれるとか、仕事の納期とか。

「体」は、体調と体型、どちらもあると思います。
よくいわれるのは、社会人なんだから体調管理も仕事のうちとか、デブは甘え、とかですね。

そして、「感情」。

突然怒りちらす人とか、感情コントロールができなくてパニックになっちゃう場合とか。

あとは買い物、食欲、ゲームの課金とかをしすぎちゃうのも、この感情によるものです。

◆自己管理できないと、なにが問題なの?


まぁ一般的には、『人に迷惑をかけるから』だと思います。

たとえば風邪で仕事を休むと、どうしてもほかの人に負担がかかりますよね。

そこで、「仕方ないね、お大事に」ではなく、「自己管理も仕事のうちよ」になっちゃう。


あとは、自分が損をするから、もありますね。

遅刻することで機会を逃したり、感情を抑えられないためにお金をムダに使っちゃったりします。

そして、そんな自分が嫌いになっちゃったりします。

◆「自己管理できない」って言葉は人格否定に近い


でもね。「自己管理できない」って言葉は、人格否定に近いと思うんです。


・時間におくれる
・食べすぎちゃう
・遊びすぎちゃう
・お金使いすぎちゃう
・言いすぎちゃう


この事実だけをみて、それぞれ対策を考えればいいのに、まるで、その人自身に問題があるかのように言っちゃう。


もちろん、自分ばっかりがその人の尻ぬぐいをしなきゃいけない状況なら、口は出してもいいと思います。

でも、お互いさまなことや、やり方や環境をかえればできる(マシになる)ことなら、

なんかこう、もうちょっとやさしい言葉にしても、いいんじゃないかなー、と思うわけです。


人に対しても、自分に対しても。


たまに、その人になんの影響もない、なんの迷惑もかけてないのに「自己管理が〜」って言ってくる人がいますが、それについては「うっせえわ」でOKです。


◆変わらない理由は「それでもいい」から


とはいえ、自分のコンディションをととのえることは、できないよりはできたほうがいいこともあります。

そして、多くの人が変わりたいのに変われない…とモヤモヤしていますよね。


ぶっちゃけ、私もふくめて多くの人が変わらない理由って、「こころの奥底では、いまのままでもいいと思ってるから」なんです。


ちょっと極端な例でいくと、もし、遅刻したら銃で打たれる会社なら、何がなんでも行くと思うんですよ。

ほかにも、夜中にポテチ食べたら、24時間まったく体が動かなくなるとかなら、食べないと思うんですよ。


今のままで変わらないのは、それでも生きてはいられるから。

または、ちょっと深い話になりますが、そんなダメな自分でいたほうが、都合がいい部分もあるからです。


ただし、これは依存性や発達障害など、『脳のしくみ』によるものではないレベルの話としてです。自分でやめられない、日常生活に支障をきたすのであれば、どんな人も治療や支援をうけていいと私は思います。

◆自己管理できてる人は、目標と喜びがある人


じゃー、そんな自分が自己管理できるようになるにはどうしたらいいの?っていうと、

それをやってうれしいとか、楽しいとか、喜びがあればやるよね、って話なんです。


たとえば、朝起きるだけで、毎日はなまるのスタンプがもらえたら、ちょっとうれしくないですか?

または、SNSの投稿をなんとなくつづけてしまうのも、いいねがつく喜びがあるからです。


そして、自己管理ができてる人の目標とは、「やせてキレイになりたい」とか「できる人になりたい」とかのレベルじゃなくて、

「この道を進めば私はもっとハッピーになる」「夢を叶えられる」っていう確信みたいなものです。

つまり、あなたにとって自己管理ができてない分野って、モチベーションとか、気持ちの温度とかがいまいち上がらないことだったりしませんか?


人からやれって言われたことって、そもそもやる気でないですよね。


自分の本心では、じつはそれ、あんまりやりたいと思ってないことなのかもしれませんよ。


◆おまけ・環境によっては問題にすらならない


ちなみに、あなたが自己管理できてないといわれる(または思う)のは、今いる環境だけかもしれません


私は、待ちあわせに遅れる人です。2人とも10分後につくとか、そんなんでも全然平気です。

昔は、それは「絶対ダメ!守れない私はダメなんだ」と思ってましたが、子供がうまれて変わりました。


小さい子供がいると、基本的に思いどおりにはいきません。

なので、遅れてもみんなとってもやさしいし、「ゴメン、洗濯終わらなくてさー」でも「そんなこともあるよね〜」ですみます。


また、仕事は納期におくれることはありませんが、打ち合わせにおくれることはあります。

それでも、仕事の内容には満足してもらえているため、ありがたいことに継続でお仕事をいただけています。

(そこは、それぞれの価値観だと思います)


体型でいえば、お尻が太っているのがコンプレックスな人も、ブラジルでは、お尻の大きい人サイコー!だったりします。

朝起きるのがニガテなら、昼や夕方から働けばいいし、今はフリーランスも一つの手段です。

「自己管理ができてない」と自分を責めてしまうのは、今いる環境にむりやり合わせなきゃ!と思いすぎてるからだったりします。


◆まとめ


なので、もし今つらいなら、

いったん、世の中には自分を責めなくていい環境があることを知ってほしいです。


「自己管理できてない」っていう言葉は、あくまでいま属している、小さな社会がつくったもの。


体型に関しては、いまの日本では、まだまだやせているほうがいいという風潮が大きくありますが、それをこれから先の子供たちや、未来の自分にも背負わせていくのか。

なんでもありな、もうちょっとやさしい世界にしていくのか。


そこは、私たち大人が「自己管理できないのはダメ」という強いことばを使わず、

・あと5分早く出るにはどうしたらいい?
・コンビニに寄らずに帰る方法はない?

など、可能性をさがす方向に意識して変えていきたいな、と思っています。


今日もありがとうございました。

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