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3月に観た映画ベスト3

 新年度が始まって2週間ほど経ちました。少しずつ新しい環境にも慣れ、忙しい日々を過ごしている方も少なくないと思います。かく言う私も、素敵な大人たちに囲まれながらそこそこ忙しくしています。
 忙しくなると疎かになるのが、文化的活動。1月から始まったこのnoteも3回目になりますが、正直書くの忘れてました。いいことなのか悪いことなのか、日常が充実する上で、文化とうまく両立させたいものですね。
 長くなりましたが、今回も癖強映画たちを紹介しようと思います。

3位 終わらない終末

顔が強い

 美形しか出てこない映画。この映画のサムネを見た時、私が観なくて誰が観るんだというキャスティングでした。「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツ、「グリーン・ブック」のマハーシャラ・アリ、「ブルーに生まれついて」のイーサン・ホーク。どれも名作なのでぜひ観てください。
 簡単にあらすじを書こうと思いましたが、タイトルの通りで書くことが思いつきませんでした。本当に終わらない「終末」です。多分「週末」とかけていて、近場で優雅な週末を過ごそうと家族で訪れた土地で、急に異変が起こります。船が座礁したり、携帯が使えなくなったり、嵐が起こったり。仕方なく、家で待機することを決めます。すると、日が沈み子供達が寝静まったころ、親子が家族を訪ねます。親子の来訪をきっかけに、この終末の謎が紐解かれる。
 ストーリーとしては面白いですが、急に終わるので、何があったのか理解できないところも多かったです。でも、面白い。特に、テスラの渋滞のシーンが狂気的でよかったです。自動運転怖いと思いました。何より、最後の「終末」の作り方には、確かになと言わざるおえませんでした。
 ぜひ、家族や友人、恋人など誰かと一緒に観て、「え?どゆこと?」となってください。

2位 母性

永野芽郁かわいい

 子供に対する考え方、母親に対する考え方、親子に対する考え方が180度変わりました。以前テレビで、自分が母親であることに疑問を持つ女性が特集されていましたが、それとはまた違った感覚でした。ずっと娘でいたい母親と、その母親に愛されたい娘。どうしても交差しない2本の糸が、近づいたり絡まったりする。母性は生まれつきのものなのか、そうでないのか考えてしまった。
 この映画のすごいところは、ルミ子役戸田恵梨香の演技力にあると思います。自分の理想のルミ子の時は、どこかセリフがわざとらしかったり、やけに笑顔で話している印象を受けます。逆に、現実のルミ子を清佳役永野芽郁を通して娘の視点で見ると、理想とかけ離れているように感じます。ほぼ毎日変わらない献立、少し肩がほつれた手作りのワンピース。それでも愛されたいと、母親の理想に近づこうともがく姿は、一種の愛であり依存なのかもしれません。
 少し話は逸れますが、私そこそこな読書家であるにも関わらず、湊かなえの作品を読んだことがありません。なので、この作品が湊かなえに初めて触れたことになります。この映画をきっかけに本読みたいなと思い、それをバイト先の生徒に話したら、「豆の上で眠る」がおすすめだと教えてくれました。これから長い通学時間を使って読もうと思います。
 それでは、2人が最後に迎える結末は、皆さんの目で確かめてください。

1位 Moon 月に囚われた男

ガーティ。。

 基本1人と1体しか出てないのに、とても充実感のある映画でした。費用もそこまでかかってないのではないでしょうか。
 月で1人で働くある男。3年という契約で、もう少しで地球に帰れるという。そんなある日、いつも通り基地の外で仕事をしていると、事故に遭ってしまう。目が覚めると、なんとなく記憶がぼんやりしている。男の世話をするようにプログラミングされたAIであるガーティに話を聞くと、どうやら事故に遭ったらしい。事故前後の記憶が曖昧であることに気づいた男は、ある行動に出る。
 1人しか出てないし、話す相手はAI。それだけなのに、とても面白い。演技力はさることながら、話の構成がうまいんだと思います。どこで何が起こって、だからこういうふうに行動したと言うのがわかりやすい。イギリス映画なのに、展開の規模がアメリカ風で、最後の結末はよかったー!!ってなります。所々に生と死の考え方が見え隠れするのがイギリス風だなとも思います。
 これを機に、SFにも触れようと思ったので、皆さんも観てみてください。

番外編 12人の優しい日本人

とても日本人

 中学生のときに観て、久々にもう一回観たら、やっぱり面白かった。映画好きの皆さんはもしかしたら勘づいたかもしれませんが、「十二人の怒れる男」を三谷幸喜がオマージュした作品です。
 設定もほとんど一緒で、陪審員として選ばれた12人が犯人の有罪・無罪を決めることになっています。ところが、多数決を取ると1人だけ反対の意見が出てしまいました。皆さんはどうしますか?
 ここで大切になってくるのが、彼らが「日本人」であることです。皆さんも小学校や中学校で体験したことがあると思いますが、だいたい決まるまでに時間がかかります。会議に非協力的な人がいたり、議長じゃないのにその場をしきりだしたり、意見を言えなかったり、逆に主張が強すぎたり。とにかくまとまらないんです。それを三谷幸喜はよく表していると思います。私は家族で観ましたが、妹が「こういう人、イライラするわー」と言いながら観ていたので、皆さんの周りにも必ず1人はいるという人が12人出てきます。
 しかも一つの部屋の中で話が展開し、全く他の場面転換がありません。これは三谷幸喜が舞台の出だからかもしれませんが、この一つの空間で12人が揉めている様子が意外とリアルで、引き込まれます。

 いかがでしたか?今月は文化的余裕がないので、ベスト3を出せるほど映画を観れないことが予想されます。悲しい。なので、過去に観た作品を紹介できたらなと思います。そして、映画が観れないもう一つの要因として、読書熱の再熱が挙げられるので、そこら辺にも触れたnoteを書きたいと思います。

それでは、またいつか

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