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#121 多忙な人に、あこがれる

いきなりですが、みなさんは毎日「お忙しい」ですか?僕の周囲の友人たちを見てみると、ひたすら「忙しい、忙しい」と動き回っている人が多いですね。今日は、どうがんばっても忙しくなれない僕が、「多忙な人に、あこがれる」話です。



あこがれていたこと

ちょっと変わっているかもしれませんが、僕は昔から次の3つに憧れてきました。どれも、一度も経験したことがありません。

・深夜まで残業して、タクシー帰宅
・手帳は予定で一杯、友人と会う暇もない
・季節の変化を感じられないくらい、仕事に没頭

なんだか上の3つって、「大人じゃーん」って感じだと思いませんか?夜中までオフィスでパソコンをカタカタやって、会社からもらったタクシーチケットで帰宅、友人から「飲みに行かない?」と誘われるも、予定は数ヶ月先までいっぱい、公園に咲く花を眺めたのは何年前だったか……そんな生活に、本気で憧れていました。

しかし会社員時代の僕は、こんな感じでした。

・どんなに仕事が残っていても、夜8時には集中力が切れて帰宅
・基本予定はガラガラ、友人への返信はいつも「予定、合わせられるよ!」
・通勤途上でも花が咲いていたら立ち止まって写真を撮り、Facebook へ投稿

多忙さだけで見れば、高校生より時間の余裕がある生活をしていたな、と思います。というか、それしかできないのです。

*     *     *

使わない言葉

この話は親しい友人にもしたことがないのですが、僕が誰と話していても使わない「ある言葉」があります。たまに口から出そうになると、「おっと」と思って同義語を考え、言い換えます。僕は日本に古来からある「言霊」の発想を信じているので、この言葉を使わないことで、自分のライフスタイルを保っています。

その言葉は、「忙しい」です。

「忙」の漢字を分解してみると、左側の「りっしんべん」は「心」の変化形で、右側はその通り「亡くす」です。つまり、「忙しい」は「心を亡くした状態」の意味です。そんな言葉を毎日のように使っていて、いい言霊が得られるわけはないと考えました。
 「忙しい」を言い換える癖がつくと、どういう時に「忙しい」という言葉が出そうになるかも分かってきます。僕の場合は、何かを「意思に反して」やらなければならない時により出そうになり、好きなことでバタバタしている時はあまり出そうになりません。これも、いい発見でした。

春、それぞれの新天地

もう少しで4月ですね。ドイツはもう完全に春で、なんと明後日3月31日から夏時間に切り替わります(夜中の 1:59 の次が 3:00 になって、1時間進む)。ヘッダの写真は大学からの帰り道に近くの道端に咲いていた花です。note もさまざまな「春からの新天地」の話題にあふれていますね。僕も、新しい研究プロジェクトに入ることになったので、変化の時です🌷

僕はこれからもずっと「夜8時には必ず自宅にいて」「予定、合わせられるよ!」「近所のどこにどんな花が咲いているかは知っている」状態で、自分らしく進んでいきたいと思います。

でもいつか、深夜残業してタクシー帰宅、やってみたいな……

今日もお読みくださって、ありがとうございました。
(2024年3月29日)

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