掌編小説051（お題：ホップ・ステップ・・・）

笑転・大喜利
20XX年〇月〇日放送回より

歌角：三問目いきます。えー、「ホップ・ステップ・ジャンプ」。これは陸上競技の三段跳びで用いる飛び方ですね。そこでみなさん三段跳びの選手になりましてね、ホップ・ステップのあとにつづいてアタクシになにか言ってください。でアタクシがね、「どういうこと？」と訊きますので返答していただきたいんです。あ、苦楽さん早かった、どうぞ。

苦楽太郎：ホップ・ステップ・オッケーグーグル。
歌角：どういうこと？
苦楽太郎：俺の代わりに跳んでおいて。
歌角：カワタクン、ザブトンヲイチマイ、ヤッテクダサイ。

歌角：紅楽さん。
紅楽：はい。ホップ・ステップ・キャンプ。
歌角：どういうこと？
紅楽： 今日はここに泊まって明日ジャンプします 。

歌角：はい、小太さん。
小太：はい！ホップ・ステップ・週間少年ジャンプ。
歌角：どういうこと？
小太：小太先生の次回のジャンプにご期待ください。
歌角：川田くん一枚持っていきなさい。次回もなにもアンタいっつも期待にゃ応えられないんだから。
小太：ちょっとぉ！

歌角：小遊山さん。
小遊山：ホップ・ステップ・ヒップ。
歌角：どういうこと？
小遊山：痴漢のスリーステップです。
歌角：川田くん一枚持ってって！
小遊山：（ニヤリ）
歌角：悪い顔してるなぁ。
苦楽太郎：こりゃ本当にやってるな。

歌角：鯛平さん。
鯛平：はい。ホップ・ステップ……っとと、ストーップ！
歌角：どういうこと？
鯛平：危なかったぁ。 アリさん、踏んじゃうとこだった☆
歌角：気持ち悪ぃんだよ動きが。
鯛平：（笑）

歌角：苦楽さん。
苦楽太郎：ホップ・ステップ・チャンプ。
歌角：どういうこと？
苦楽太郎：優勝しました。
歌角：シンプルでいいじゃない。山田くん、一枚やってよ。

歌角：はい、菊ちゃん。
菊扇：はい。ホップ・ステップ・シャンプー。
歌角：どういうこと？
菊扇 ：あのね、忘れないように手にマジックで書いてきたから、今日帰り忘れずに買って帰ります。
歌角：勝手に買えよ！
一同：（笑）

歌角：苦楽さん。
苦楽太郎：ホップ・ステップ……ホップ？
歌角：どういうこと？
苦楽太郎： ジジイは物忘れが激しいから。
歌角：川田くん座布団三枚持ってって！
苦楽太郎：（笑）

歌角：鯛平さん。
鯛平：はい。ポップ・ステップ・空までジャ〜ンプ！
歌角：どういうこと？
鯛平：歌角選手、大往生です。
歌角：……。
鯛平＆苦楽太郎：（笑）
歌角：川田くんあいつらの座布団全部持っていきなさい。
鯛平＆苦楽太郎：（笑）
歌角：ったく。

歌角：小遊山さん。
小遊山：ホップ・ステップ・チップ。
歌角：どういうこと？
小遊山：へへっ、まぁまぁまぁ、どうかこれでひとつ……。
歌角：そりゃ賄賂だろ！　まーた悪いことして。今日悪い答えばっかりじゃねぇか。
小遊山：（ニヤリ）
紅楽：悪い顔だ。

歌角：さ、というわけで笑転終わりのお時間がやってまいりました。また来週お目にかかりましょう。どうもありがとうございました。