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人の繋がりに名前をつけること

インターネットで練り物をしている傍ら、
歌をうたったり、
文をしたためたりしています。
笹かにかまと申します。


突然ですが、
僕たちの身の回りは
様々な人間関係で溢れています。

親、兄弟、友人、
演奏家と聴衆、読者と筆者、
恋人、などなど。

今回の話は、こうした人間関係のなかで
「ちょっと特殊な」関係性である
2つのものについて語れたらと思っています。


僕たちは自分たちの関係に名前をつけたがる


自分の身近な人を思い浮かべてみてください

その人は、
あなたとはどのような関係の人ですか?

と聞いたとき、多くの人は
何かしらの答えを単語で返すことができる
のではないでしょうか。

このように、僕たちの身の回りには、
「人と人との繋がり」を表す言葉が
数多く存在しています。


言葉にできたものは、認知することができる

対偶をとれば
「認知することができないものは、言葉にすることができない」

対偶が真であれば元の命題も真なはずです

僕たちは、世界の出来事を、
言葉に起こすことによって認知しています。
本来、ただそこにあるだけの繋がりに
「関係性」という名前をつけて、解釈を加えている
んです。

ということはですよ。
これほど多くの「関係性にまつわる言葉」があるのは、
「人との繋がり」が
人間にとって重要な価値である
からではないでしょうか。


補足:なぜ「人との繋がり」が人間にとって重要なのか

これは、
人間の進化史的な視点から
一つの解釈ができます。
(あくまでも一説です)

結論から言えば、
ヒトは進化の過程で助け合いを前提とした
社会を築くようになった
からです。

詳しく話すと長いので、
詳細を知りたい人は、
僕にtwitterのDMで聞くか、

世界は贈与でできている 資本主義の『すきま』を埋める倫理学

近内悠太(2020)

を読んでみると面白いかも。


友人・恋人の特殊性


友人・恋人の定義のあいまいさ

例えば、親の定義を考えてみてください。
親は、遺伝的要因(自分を生んだ人)か
法的な要因(戸籍上父か母にあたる人)で
一意に定められそうだ。
兄弟などもそうでしょう。

他にも、
表現者と鑑賞者、先生と生徒、なども、
ある一つの状況だけ見て考えれば、
どちらが伝え手で、
どちらが受け手であるか、
という基準で一定の判別はできそうです。

じゃあ、友人・恋人は?
その判断基準ってなんですか?


友人・恋人の辞書的な定義とその限界

友人の辞書的な定義

互いに心を許し合って、対等に交わっている人。
一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。

小学館 デジタル大辞泉

Q. 「心を許し合ってるか」「親しいか」って、どう判断できるだろう?

それって客観的に判断できるものでしょうか。

恋人の辞書的な定義

恋しく思う相手。普通、相思相愛の間柄にいう。

小学館 デジタル大辞泉

 Q. 「恋しく思う」って、どういう状態?

これは恋だと
客観的に判断できてしまったら、
この世からほとんどすべての少女漫画が
消失すると思いませんか?
(私、あの人が好きなのかな…?が面白いのに)

このように、友人と恋人って、
その判断が客観的な軸で判定しづらいもの
だと僕は思うんです。

Q. じゃあ、いったい何が基準になるの?
A. 僕は、あなた自身だと考えます。


あなたにとっての友人とは?恋人とは?

あなたにとって、大切な人は誰ですか?

いったい何が、
その人を大切な存在だと
思わせているのでしょうか?

この記事の目的は、
その答えを一緒に考えることです。

そのための一助になるか分かりませんが、
最後に少しだけ僕の話をします。


友人・恋人の僕なりの定義


何をしたら友人・恋人になるのか

今から書くのは、僕にとって
「友人」「恋人」の判断基準にならない
考えるものたちです。

友人について

  • よく一緒に遊ぶ
    → 「イツメン」でも気を許せる人とそうでない人がいる

  • タメ口がきける
    → 僕は友達にも敬語で話すときがある

  • 名前を呼び捨てで呼び合える
    → 敬語で話し合う友人・恋人もいた

  • プレゼントを送りあえる
    → 贈与関係がなくても友達だと思える人がいる

など…

恋人について

  • セックスできるか
    → AV女優とかエロいとは思うが恋人ではない

  • 同棲しているか
    → シェアハウスの同居人を恋人だとは思わない

  • なんでも話せる間柄か
    → 恋人以外にもそういう関係は持てる

  • 価値観が近い・共有できるか
    → 価値観が違っても、好きな人は好きだし面白い

など…


僕の「友人」「恋人」の判断軸


体感

以上です。

いろいろ頭こねくり回して考えてみたけど、
絶対的な基準は思い浮かびませんでした。
いかがでしたか?

もしかしたら、
「僕はあなたと友達になりたい」
「僕はあなたと恋人になりたい」
と気持ちの方が先にあって、

それを分かりやすく人に説明するための
言葉を探していたのかもしれません。

生きていくためにね。


あなたにとって大切な人は誰ですか?


大切にしたいと思える人を
思い浮かべてみてください。

もしかすると、
明日には自分か相手のどちらかが
ポックリ逝ってるかもしれない。

自分が死んだとき、
あなたが関わった人々から
・あの人はこんな人だった
・あの人は私にこんなことを与えてくれた
・あの人はこんな達成をした人だった

と言ってもらえるなら、
なんて言われたいですか?


何かに書いてみるのもいいかもしれません。
誰かに話したくなったら、
こっそり僕に教えてくれてもいいです。

自分は、誰とどう生きて、死にたいのか。
そのために、
今日のあなたができることは何でしょうか。


もし、
何か思い浮かんだことがあったのなら、
あなたの人生の最重要事項として、
今日の予定に組み込んだらいいのかもしれないね。

今日も、
あなたにとって実りある一日になりますように。


人は、生まれてきた様にしか生きられない。
誰もが、生きた様にしか死ねない。

ユダの揺籠 本家様の動画概要情報より

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