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“あんなに”夢中だったけれど…もう手放して次のステージへ

【あんなに あんなに】

“幼い子供の心に灯った小さな炎は
もっと大きくしてやることも
簡単に消すことも大人には可能なんだなって。

息子と一緒に大切に作り上げてきたものだけど、
次に託せるものを生み出せたっていうのは
とても素晴らしいことだと思っています。

だから、もう手放して
次のステージへいくタイミング”


*********

ヨシタケシンスケさんの絵本。

”あ、こんなことあったよね”と
一瞬で子供達が幼かった頃の
なんでもない場面、
そして愛おしい時間が
思い出されました。


クスっと笑いながら読み進めていくうちに、
気付くと、目が涙でいっぱいになっていました。

家族との日々の当たり前のような瞬間、
大切に感じていかないと
きっと、さっさと過ぎ去ってしまうんだろうな。


あの頃は、
こういう毎日が永遠に続くかのように
感じていたのに、
振り返れば「あっという間」なんですね。


小さな頃はかわいいけれど、大変。

だけど、その大変さは
「のど元過ぎれば」系なんだなぁ。



毎日、子供達に振り回されっぱなしなんだけど、
ひとつひとつの言葉や行動が
おもしろくて、かわいくて、
日々どんどん成長していって…


”「あんなに」ちいさかったのに…もうこんな”
”「あんなに」なきむしだったのに…もうこんな”
”「あんなに」好きだったのに…もうこんな”


ふっと気付くと、
あれ、もうこれで遊ばなくなったな、とか
あんなに夢中だったのに、とか
あっという間に成長していて
好きなことやものも
どんどん変化している。

うん、それも成長の証。
だから”好き”が変わったり、
増えたりするのは
とても嬉しいことだったりします。


*********


幼いころ、世界の本を見ながら
いろんな国の話をしてくれた息子。
そのうち、郷土料理に興味をもったり、
環境問題に強く関心をもつようになっていました。

幼いながらも「地球をまもらないと!」と
一生懸命、自然の循環の絵を描いて
学校に持っていったこともありました。


それから数年後、
環境保護団体まで作って
活動をすることになるとは
誰も思ってもみませんでした。


そして、一生懸命活動を続けてきましたが…


うまくいかないこともありました。
悲しい思いをすることもありました。

もちろん、できたことも
たくさんたくさんあります!



そして、中学生になり3ヶ月経って、
一旦その活動からは卒業します。


今はダンスや歌に夢中で
忙しくも楽しく充実した日々を送っています。
いい仲間に囲まれて楽しそう。
夏のミュージカルに向けて頑張っています。


あんなに一生懸命、環境を守ろうと
小学生ながら頑張っていたけれど、
それを推し進めるには
なかなか大変だなと感じました。


幼い子供の心に灯った小さな炎は
もっと大きくしてやることも
簡単に消すことも大人には可能なんだなって。

息子と一緒に大切に作り上げてきたものだけど、
次に託せるものを生み出せたっていうのは
とても素晴らしいことだと思っています。

だから、もう手放して
次のステージへいくタイミング。


環境問題はとても大切なことで
今でもこれからも取り組んでいくことだけど、
ちょっとエネルギーを使いすぎたので
しばらくはお休みさせてあげようと思います。

そして、今夢中になっているダンスや歌に
(時々料理に)
たっぷりのエネルギーを使えてたら嬉しいな。


*********

『あんなに あんなに』

この絵本を読んだ時、

「あ、成長するって”好き”や”夢中”になるものが
変わっていくんだな」

ということにも”はっ”と気づき、
私自身が癒された気持ちになりました。
ほっとしたという感じかもしれません。


この絵本、読む時や読む人によって
感じるものが色々あると思います。


手元にいつも持っていたい絵本の一つです。
育児にちょっと疲れたな、なんていう時にも
開いてみると、大切なこと思い出させてくれます。

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