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[キャリア]英語学習漂流記

はじめに

英語、みなさんはできますか?私はネイティブになりたいと思って”本格的に”英語学習を始めて10年経ちましたが、現在もネイティブとは言えず、理想とのギャップに苦しみながら、学習を続けております。とはいえ、英語学習が壮大な登山であるとするなら、登山の途中で垣間見る景色も綺麗なことが多いように、英語学習をしてよかったことがたくさんありました。この記事では自分の経験をまとめるとともに、日本で生まれ日本で育ち留学もしなかった人間が自分が思う学習継続の本質は何か、そもそもなぜ自分に英語が必要なのかについて考えを述べたいと思います。

結論

自分が思う学習継続の本質は何か

飽きと戦うことだと考えてます。個人の感想ですが、”英語を日本で学習すること”それ自体は全く面白くありません。後述しますが、まるで試合が全くないスポーツに関する座学と基礎練習を反復する作業です。そこで私は飽きと戦う方法は2つあると考えております。

1. 強烈なモチベーションで飽きを忘れる。
2. 英語学習のコンテンツを工夫する。

1. は要するに試合があることを信じて基礎練を頑張りましょうということです。私自身は自分のアイディアを世界に発信したいと思い続けて、さらに大学生の段階で周りのサポートもあり、研究発表をする機会をいただいたので、学習のモチベーションは飽きを忘れるほど常に高く保つことができました。

2. は様々な方法で基礎練を実践しましょうということです。具体的に何をやったかは後述しますが、聞く読む話す書くと映像音楽テキストの4×3のマトリックスで取り組むことを変えることをおすすめします。

なぜ自分に英語が必要なのか

高い英語力で抽象度の高いコミュニケーションを実現し世界中の方々とアイディアを共有するためだと考えています。私は新しいアイディアや新しい理論について考えたり話したりすることがとても好きです。幸せな気持ちになります。このとき、新しいアイディアや理論は往々にして抽象度が高く、これについてコミュニケーションするためには、相手の頭の中にある絵を言葉で理解する必要があります。誤解を恐れずに簡単に言うと、手巻き寿司や握り寿司が全く新しいアイディア、理論だとして、酢飯と魚という言葉からそれらを想像する能力です。当然酢飯や魚という単語を知っていることはもちろん、魚を生で食べる文化が存在することも知らないと新しいアイディアについて話始めることすらできないでしょう。私にとって機械翻訳ではなく、英語の文法体系を自分で獲得し英語でリベラルアーツを学ぶことで高い英語力を実現する理由は、ここにあるのです。

情報が誰にでもアクセスまたは発信可能な時代になり、昨今の某ウイルスの影響で急激に社会が変化する中、改めて信用に基づいた信頼が重要になりました。(余談ですが今最も信用に基づいた信頼が必要な職業はデータサイエンティストだと思います。)自分が新しいと思った情報、自分が思う自分にしかできない考え方は信頼できるのか、これを明らかにするためには高い英語力で抽象度の高いコミュニケーションを実現し世界中の方々とアイディアを共有する必要があるのではないでしょうか。

英語に関して自己紹介

日本生まれ日本育ち、まるでスポーツをやりたい人が体の動かし方を永遠と座学で学ぶような学校の英語学習は本当に嫌いでした。2020年現在は新卒から入社した外資系企業で3年目になります。留学経験はありませんが、修士を卒業して入社するまで2ヶ月暇があったので、その期間カリフォルニアで遊んでました。入社してからは日常的に英語を使って仕事をしております。以下英語力に関しての定量評価です。

センター英語 196 リスニング 50(大学浪人時)
大学1年時 TOEIC700
大学3年時 TOEIC800(ここまで下がったり上がったりしながら何回か受験しました。)
大学4年時 TOEFLibt 92
修士1年時 TOEFLibt 94(リーディングとリスニングが低いという少し珍しい伸び悩みでした。)
社会人2年目 TOEFLibt 101(リーディングとリスニングの低さを他でカバーしました。)

最初の英語学習のモチベーション

流暢に英語を使えるとかっこいいと思った。
洋画洋ドラマ洋本をそのまま理解したいと思った。
自分の好きなComputer Scienceの世界の天才はどうやら英語を話せる人が多いようだ。

3つ目が1番大きいモチベーションでした。したがって、Computer Scienceで勝負できるまでは、中途半端な"留学"はしないと決めてました。

10年間でやったこと

大学受験

省略します。

TOEIC対策

学部生時代のことで正直もう忘れました。800点を目標に、単語を覚えるよりも、リーディング、リスニングに注力して時間を使っていたと思います。

TOEFL対策

過去問、単語は重点的に取り組みました。ただし、TOEIC800くらいの実力ですと、いきなり過去問は難しいため、 難易度が低めのDeveloping Skills, Mastering Skillsシリーズ(勝手に命名しました。)から取り組んだ方がいいかもしれません。私は何もわからず公式の過去問から取り組んだため、挫折してモチベーションを失うこともありました。

語彙力は重要なのでTOEFL用の単語帳に載っている単語くらいはマスターすることをおすすめします。私はテスト用に丸暗記したため、現在では忘れている単語もありますが、当時は必死に覚えてTOEFLの点数を上げました。余談ですが、テストの点数を上げることから解放された今の方がむしろ単語力の向上、わからない単語を調べること使えるようにすることの重要性は増している気がします。

文法

Grammar in UseはSpeakingの能力向上を目的に購入しました。英文法を覚えるというよりも、シチュエーションごとに自然な文法文型を選択できるように意識して何周もしました。今でも定期的に見返すようにしています。ロイヤル英文法は余った楽天ポイントで購入しました。辞書的な使い方が多いため、ほんとんど開いたことがありません。

Speaking

現在も日本語から瞬時に英語で発話できるように訓練しています。和文英訳教本は大学受験用のテキストですが、文法別に網羅されているため、Speakingを強化したい方が最初に始めるものとしておすすめです。現在は世界基準のビジネス英会話にある日本語を瞬時に英語にする訓練に注力しています。

英会話

キャリアの最初で神戸にいた時期があり、gaba 英会話を短期間利用しました。発音と自然な英語の使用に関してかなり厳しくしていただいたため、今の英語力の基礎になっていると思います。また、ビジネスにおけるイディオムもかなり自然な言い方を教えていただきました。

オンライン英会話は、とにかく場数を踏むために学生時代から続けていました。社会人2年目になり、他に時間を使うことが増えて退会しましたが、計4年間ほぼ毎日30分受講しました。自信がつくまではレアジョブのフィリピンの先生でコストを押さえ、実力がついたらDMM英会話のネイティブプランで磨きをかけるのがいいかと思われます。

ポットキャスト

学生の頃から暇な時間に聞いています。Mamiさんが日本語とマイケルさんが英語でニュースを紹介し、それについて話をする流れになっています。リスニングが苦手な方でも日本語が混ざるので聞きやすいです。特に私はたまにゲストがきてざっくばらんに世の中を切る回がとても好きで、現在も継続的に聞いています。

ネットフリックス

英語音声英字幕で見ています。わからない単語、言い回しは調べるようにしています。特定の作品をおすすめすることはしませんが、私は日本のアニメを英語音声英字幕にして英語学習に疲れた時は息抜きすることを心がけていました。海外ドラマは英語音声英字幕でも理解が難しい場合があるため、簡易な表現が頻出する日本のアニメはおすすめかと思います。

その他

日本で英語学習を継続する際、身の回りの環境を英語にする、例えばスマートフォンの表示言語を英語にするなど、英語に触れ続けなければならない状況を意図的に作ることは重要かと思います。私は現在では英語でできることが増えてきたので、ニュースや新しいことを学ぶためのオンラインコースなどは全て英語になるように意識しています。


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